開幕戦前にナインへ伝えた柳田の「らしさ全開」な所信表明とは

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク6-3日本ハム(26日、ペイペイドーム)

 開幕2連勝に導いたのは新キャプテン柳田悠岐外野手(33)だった。1-1の5回2死満塁から勝ち越しの2点打。今季チーム初のタイムリーで打線に火を付け、4番グラシアル、5番栗原の適時打も呼び込んだ。あと一本が出ずにイライラが募った開幕戦から一転、一挙5得点のビッグイニングで快勝した。中軸が5打点と機能し、勢いのまま新庄ビッグボス率いる日本ハムから3連勝だ!

   ◇   ◇

 試合を決めたのはキャプテン柳田の「初仕事」だった。1-1の5回2死満塁。河野の甘い真っすぐを捉えると、球足の速いゴロが中前に抜けた。走者2人が生還。今季初の適時打はチームを開幕2連勝に導く決勝打となった。

 「(佐藤)直樹が粘ってつないでくれたので、何とかしたいという気持ちだけだった」。前を打つ2番の佐藤直が8球粘って四球を選んでいた。今季初スタメンで必死に食らいついた後輩の思いを背負った一打がチームを勢いづけた。4番グラシアル、5番栗原の適時打も呼び込み、この回一挙5得点。ビッグイニングで試合を決定づけた。

 昨秋、就任直後の藤本監督から新キャプテンに指名された。チームでは2015~18年まで務めた内川(現ヤクルト)以来、4年ぶりの復活だった。「自分なりにちゃんとしようという感じ」。覚悟は行動にも表れた。今オフは、例年ひっぱりだこになるイベントへの出演をほとんど断り、トレーニングに充てた。

 昨季は開幕から141試合目まで先発出場を続けていたが、蓄積した疲労の影響でラスト2試合を欠場した。昨季までのプロ11年間で全試合出場は2014年の1度のみ。「今年はとにかく全ての試合に出たい」。グラウンドに立ち続けることがキャプテンの使命と考えるからだ。

 25日の開幕戦の試合前にはナインを前に声出しを行った。「いいリーダーには優秀な部下、優秀なチームメートがいる。キャンプから目を光らせてきたけど、みんないい動きができてます。自信を持ってやりましょう」。柳田らしい所信表明だった。

 あと一本が出ずに苦しんだ前日の開幕戦から一転、中軸トリオでこの日の全5打点をたたき出した。「クリーンアップが打ってくれたらビッグイニングをつくれる」と藤本監督。オフからこの3人の並びを「理想」と口にしていた中軸が狙い通りに機能しての快勝に上機嫌だった。

 チームは今春のオープン戦から「集中攻撃」が目立っていた。全16試合のうち、7試合で1イニング3得点以上をマーク。そのうち柳田は4試合で安打(適時打2本含む)を放った。柳田が打てば大量得点につながる-。やはりその存在は特別だ。(長浜幸治)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ