「ビッグ4」九州国際大付・佐倉俠史朗は大会単打4本で幕「もっと強い打球打てるように」

西日本スポーツ 前田 泰子

 選抜高校野球大会第9日は28日、甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、九州国際大付(福岡)は浦和学院(埼玉)に3-6で競り負け、準優勝した2011年以来11年ぶりの準決勝進出はならなかった。8回に4番佐倉俠史朗(2年)が同点適時打を放つなど2度追い付く粘りを見せたが、力投のエース香西一希(3年)が8回に3ランを浴び、万事休した。九州勢は21世紀枠の大分舞鶴を含め全5校が姿を消した。

 春の頂点を目指した九州国際大付の戦いが終わった。最後は本塁打で突き放されたが、先手を取られながらも2度同点に追い付く粘りで九州王者の意地は示した。8回は大会注目の2年生4番の佐倉がバットで勝利への望みをつないだ。

 1点差に詰め寄った8回2死満塁。佐倉が外角の直球を逆らわずに左前へ運んだ。「長打を狙わず1本打てば走者がかえってくれると思った」。1人かえって同点、一気に勝ち越しを狙った二塁走者の黒田は本塁でアウトとなったが無理に引っ張らず、常に口にしてきた「チームに貢献する打撃」を体現した。

 昨秋は公式戦で5本塁打。花巻東(岩手)の佐々木麟太郎ら同学年の注目選手とともに「ビッグ4」と呼ばれ、気負いから大会前は自分の打撃を見失っていた。

 「長打を打ちたい気持ちは分かるが、チームに貢献するのが一番だぞ」と楠城監督やコーチに言われ、大振りになっていた打撃フォームを修正。初戦のクラーク(北海道)戦は無安打でサヨナラ犠飛の1打点だけだったが、2回戦の広陵(広島)戦は3安打。今大会で単打4本を放ち、昨秋の公式戦で見せた持ち前の勝負強さが戻っていた。「いかに欲しいときにヒットを打てるか。その点では甲子園で成長した」と楠城監督も佐倉を評価した。

 とはいえ、182センチ、104キロの大砲。甲子園のスタンドにたたき込みたい欲望はある。小学生の時、2015年夏の甲子園で九州国際大付の山本武白志(元DeNA)が本塁打を打つ姿をテレビで見て憧れ、甲子園での一発を目標にしてきた。「8回も外野の間を抜くような安打を打てば逆転できた。もっと強い打球を打てるよう高みを目指したい」と佐倉。甲子園でアーチを放つ地力をつけて、また夏に戻ってくる。(前田泰子)

 

■九州国際大付・小田原左翼手(4回に一時同点の適時二塁打)「バットを短く持ってなんとか走者をかえそうと思った」

■同・中上右翼手「九州大会のように全員でつないで点を取る野球ができなくて香西に負担を掛けてしまった」

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