2度の移籍で届いたSNSの中傷 J1福岡・金森健志が思うダービーの理想像

西日本スポーツ

 J1アビスパ福岡とサガン鳥栖の九州ダービーが4月1日、ベスト電器スタジアムで行われる。午後7時キックオフ。福岡のMF金森健志(27)は両クラブのサポーターの熱い思いを誰よりも知る選手だ。福岡でプロデビューし、鹿島から鳥栖に移籍。2021年に鳥栖から福岡に復帰した。「ずっとJ1で続く伝統的なダービーに」-。だからこそ覚悟を持って決戦の金曜日に臨む。

 激しい戦いを覚悟している。ともにハードワークを売りにする福岡と鳥栖の九州ダービー。福岡は1勝3分け1敗で勝ち点6の9位。鳥栖は1勝4分けで同7の7位で金曜の熱い夜を迎える。

 「勝てば鳥栖よりも上の順位にいける。勝つことだけを考えてプレーしたい。鳥栖も球際の戦いに力を入れているチーム。自分たちも1対1のバトルでは負けたくない。そこを注目してもらいたいですね」

 昨季の開幕直前に鳥栖からJ1に昇格した古巣の福岡に移籍。チームに求められ、福岡市出身の金森自身もアビスパに思い入れがあった。プロとして移籍は当然の選択だが、隣県のライバルクラブへの移籍を決断することは、容易ではなかった。

 「鳥栖のサポーターの方は、福岡にいた選手ということも含めて僕を受け入れてくれて、すごく優しく応援してくれました」

 J2に降格した福岡から17年に鹿島に移籍。19年途中、より多くの出場機会を求めて鳥栖に加入した。これもJリーガーとして当たり前だ。

 「サッカー人生を変える分岐点。J1で勝負がしたいという決断でした」

 だが、会員制交流サイト(SNS)には心ない書き込みもあったという。それは、鳥栖から福岡への移籍の時も同じ。SNSのダイレクトメッセージにも中傷が届いた。

 「傷つくようなメッセージもありました。これ、(新聞に)書けないかもしれないですけど、『死ね』とか『消えろ』とか。ごく一部の人だと思う。それだけ、僕に注目していただけていると思うようにしていました」

 昨季のダービーでは、鳥栖のホームゲームで福岡のサポーター団体が、不快感を与える表現がされた横断幕を掲げるなどして処分される問題もあった。両クラブのサポーターの愛情を知る金森は願う。

 「仲良くとは言わないけど、いいライバル関係が続いてほしい。J1で、ずっと続く歴史がつくれるようなダービーになってほしい」

 長谷部監督の下で堅守に加えて攻撃も進化する福岡と、川井監督を迎えて攻撃的サッカーに磨きがかかった鳥栖。両クラブはチームとして成長を続けている。

 「九州を盛り上げるためにも大事なダービー。満員のスタジアムでプレーがしたい。絶対に見ていて楽しいダービーになる」

(向吉三郎)

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