キャプテン柳田「変態打ち」のV弾で馬主への第一歩踏み出す

西日本スポーツ 小畑 大悟

 ◆楽天0-1ソフトバンク(1日、楽天生命パーク宮城)

 ソフトバンクが柳田悠岐外野手(33)の今季1号で開幕7連勝を飾った。開幕10連勝した南海時代の1955年の以来、67年ぶりの快進撃。4回、涌井の変化球に体勢を崩されながらも左翼席に運び、敵地をどよめかせた。目覚めた主砲の一振りで藤本監督には新人監督として歴代1位となる開幕連勝記録、先発のエース千賀には今季初勝利をそれぞれプレゼントした。

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 エープリルフールのうそなんかじゃない。もはや見慣れた光景。主砲の柳田が体勢を崩されながらもスタンドに運び「うそだろ~」と球場がどよめく。4回1死から先制ソロ本塁打。開幕から7試合目、28打席目にして待望の今季1号が、勝敗を分ける1点となった。

 則本に代わり、緊急先発した涌井の初球。外角に沈む変化球に体を折り畳みながら食らいついた。「イメージは力を抜いての脱力スイング」。逆方向に舞い上がった打球は風の後押しも受けた。「スタンドまで行くとは思わなかったけど、風に乗ってくれたと思う。芯に当たっていい感じで打てたので、あそこまで飛んだのかな」。左翼席最前列への着弾を確認し、ダイヤモンドを一周した。

 藤本監督は「変態打ちやね。それだけ力があるってことやから」と笑顔で出迎えた。同じ2011年に入団し、ずっと見てきたから分かることもある。柳田はこの試合前まで打率1割6分7厘でノーアーチと本来の姿でなかったが、指揮官は「あの一発で変わってくるよ。その後のレフトフライが一番いいスイングだった」と復調を予告した。

 柳田はベンチからの“配慮”も力に変えた。3月31日のロッテ戦は今季初めてDHでの出場。6連戦の中で守備の休養日を与えられた。藤本監督は「ある程度、年やからね。6試合守ったら口に出して『疲れた~』って言うから。(6連戦のうち)1試合DHにするから頑張れ、と」。キャプテンの手綱も握っている。

 これで「ホームラン、40本打ちたい」と数字を掲げた「馬主チャレンジ」も第一歩を踏み出した。達成すれば、自主トレを共にした西武・戸川の実家が運営する北海道の牧場から競走馬をもらい馬主になるという。1号が出て「良かったです」と笑みを浮かべた。

 シーズン99勝(41敗3分け)のプロ野球記録を作った南海時代の1955年にマークした開幕10連勝以来となる開幕7連勝。藤本監督にとっては新監督として開幕7連勝のプロ野球記録を樹立した。主砲は「おめでとうございます」といたずらっぽく祝福。わずか2安打で勝った試合後、仙台の空からは雪も舞った。開幕戦、みこしの上から始まった快進撃はとどまることを知らない。(小畑大悟)

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◆福岡移転後最長

 開幕連勝記録は南海時代の1955年の10。続く54年の7に並んだ。福岡移転後から2021年まではダイエー時代の02年の6が最長だった。

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