「魂込めて…」5月末で〝廃部〟の宗像サニックス、もう一度ホームゲームの可能性 2位浮上の大きな意味

西日本スポーツ

 ◆ラグビー・リーグワン3部最終節 宗像サニックスブルース50-14中国電力レッドレグリオンズ(9日、BalcomBMWスタジアム)

 今季限りでの活動休止を発表し、5月末で事実上の廃部となる宗像サニックスブルースが計8トライ、今季最多得点で快勝。3位から2位に浮上してリーグ戦を終えた。現状、残りは上位3チームによる順位決定戦(会場未定)の2試合となる。

 前半2分にゲームキャプテンを務めたフランカー田淵慎理が先制トライ。近鉄ライナーズから今季移籍して公式戦初出場のデビュー戦で躍動した。

 7分後にはナンバー8新井信善、同12分にフランカー殿元政仁、同35分にはプロップ加藤一希がトライを奪うなど前半を28-0と圧倒した。

 後半は、中国電力に先にトライを奪われるが、ベテランの今村雄太、プロップ高島卓久馬、WTB山田大生、タタナダラスと4トライを加えた。

 順位決定戦の詳しい日程や会場はまだ発表されていないが、リーグ2位となった宗像サニックスは第2節(4月30日か5月1日)で3位の清水建設江東ブルーシャークス、第3節(5月6日か8日)で1位豊田自動織機シャトルズ愛知と対戦することになった。2位に浮上したことで、清水建設との対戦では宗像サニックスが上位チームとなったことから、ホームで対戦できる可能性が膨らんだ。

 ダミアン・カラウナ・ヘッドコーチ(HC)も「勝利を収めにやってきた。何かを残そうと。2位になろうと。きょうはそういった結果を残せた。魂を込めてたくさんのトライを残せた」と満足げ。ゲームキャプテンの田淵も「今日勝って2位に上がって、ホームゲームで試合するということは全員で意識してやりました。今日はシーズンの中でもベストゲームの一つだと思う。僕も含めて今季初出場がたくさんいたが、自分の仕事を果たすことができた。ゲームキャプテンとしてうれしかった」と喜びをかみしめた。

 チームの現状を考えると選手の胸中は穏やかでないはずだ。田淵は「サニックスブルースというチームがしっかりこのリーグにいたんだというのを刻む、

歴史を残すようなプレーを一人一人がやってくれると思います」と残り試合への思いを語った。

 持ち味の攻撃力が戻ってきているのは大きい。しかも、多くの選手を使いながらもチームのまとまりが出てきている。清水建設とは1勝1敗。前節、ホームで戦い、40-38で競り勝った。豊田自動織機とは今季2試合ともコロナ禍に見舞われて試合ができていない。今季の最終戦で勝利し、優勝で28年のチームの歴史の有終を飾ることができるか。ダミアン・カラウナHCは「あと2試合あるけど、われわれとしては何をすべきか認識してファンを代表として戦い、トップで終えるように頑張りたい。今から2週間空くのでいい準備して過ごしていかないといけない。わくわくしています」意気込む。

 また福岡・東海大五高(現東海大福岡高)卒業後、宗像サニックスブルースに加入した生え抜きの山田大生は残り少なくなったサニックスでの時間をかみしめる。「複雑な気持ちをみんなしています。つらい思いもしている。応援してくれる人がいてファンもいる。最後までやりきる思いをしているので応援お願いします。最後まで戦い抜きます」と熱い思いを語った。

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