福岡空港到着から1時間後、甲斐はペイペイドームに 打率1割

西日本スポーツ 長浜 幸治

 勝ちたい、打ちたい。ただそれだけ!! 福岡ソフトバンクの甲斐拓也捕手(29)が25日、ペイペイドームで休日返上の打撃練習に取り組んだ。今季はここまで全試合に先発しているが、打率1割2厘は規定打席到達者ではワースト。なんとか上昇のきっかけをつかもうと、約2時間半にわたりバットを振り込んだ。26日からは3位西武、そして首位楽天との上位対決6連戦がスタート。チームの扇の要として、強い責任感を行動で示した。

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 25日の午前中に札幌をたち、福岡空港に到着してから1時間後、甲斐の姿はペイペイドームにあった。先発投手陣以外は休みだったが、大阪、札幌とビジター6連戦を終え、移動の疲れが残る中でも一心不乱にバットを振り込んだ。森山投手コーチらを相手にフリー打撃を中心に約2時間半。練習を終えた午後5時半ごろ、グラウンドに残った選手は甲斐一人だった。

 「ここまで20試合ちょっと(23試合)に出て、結果を見れば分かること。どれだけチームに迷惑をかけているか、足を引っ張っているか。もちろん自分自身は勝つためにやっているし、打ちたいと思っている。そうするための選択肢がこれ(休日返上)だった。別に特別なことじゃない」

 常々、「捕手の喜びはチームが勝つこと」と口にするほど責任感の強い男だ。今春キャンプでは城島球団会長付特別アドバイザーと二人三脚で新たな打撃スタイルを追求したが結果が伴わず、打率は規定打席到達者で最下位の1割2厘と落ち込んでいる。「打ちたいと言うだけで打てるようにはならない。練習しないと。休日をどう使うかっていうのは自由なので」と自らを厳しく律する。

 22日の日本ハム戦は先発のレイが炎上し、2回までに7失点。藤本監督は3回の守備から甲斐に代えて海野を捕手に起用した。試合後に「一つのメッセージですね」と報道陣に明かした指揮官。宿舎に戻った甲斐はすぐに藤本監督を訪ね、本音で話し合った。行動の根底はすべてチームの勝利のため。翌23日から2連勝。失速気味だったチームは浮上のきっかけをつかんだ。

 3月25日の今季開幕から1カ月。チームは首位楽天と0・5ゲーム差の2位と好位置に付けている。26日からは3位西武、そして29日から敵地で楽天と6連戦。左肩腱板(けんばん)炎でリハビリ組での調整を続けていた柳田も26日に1軍合流予定で、チームが加速するための序盤の一つのヤマとなりそうだ。「勝ちたい、打ちたい。ただそれだけ」。甲斐は純粋な“欲望”を口にする。「扇の要」の復調がキーポイントになる。(長浜幸治)

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