W杯奇跡の立役者、ラグビー宗像・ヘスケスが現役続行への思い独白「ありがとうの思い込めて」 30日ホーム最終戦

西日本スポーツ 大窪 正一

 5月末で活動を休止し28年の歴史に幕を下ろすラグビー・リーグワン3部の宗像サニックスブルースは30日、本拠地グローバルアリーナ(福岡県宗像市)での公式戦最後の試合(清水建設江東ブルーシャークスとの順位決定戦第1戦)に臨む。2015年のワールドカップ(W杯)イングランド大会で日本代表として南アフリカ戦で劇的逆転トライを奪ったWTBカーン・ヘスケス(36)が、西日本スポーツの単独インタビューで心境を明かした。現役続行を望み、宗像サニックスとして戦う残り2戦を勝ちきって有終の美を飾る強い覚悟を口にした。(聞き手・構成=大窪正一)

   ◇   ◇

 -現時点でチームの譲渡先がなく、宗像サニックスとして戦う公式戦は順位決定戦2試合(30日に江東戦、5月8日に愛知で豊田自動織機シャトルズ愛知戦)になった。

 とにかく残り2試合に勝つことだけを考えている。上(2部)に上がる目標はないが、自分のため、ファンのため、サポートしてくれる全ての方のため、28年のありがとうの思いを込めて戦いたい。

 -30日が本拠地最終戦になる。

 これまで来てくれた方々にまた来ていただきたいし、忙しくて来られなかった方がいれば来てもらえたら。サポートがうれしかった。地域のつながりを感じた。

 -リーグ戦は2位。優勝のチャンスはある。

 1位になることが目標。それだけが残された道だ。対戦する両チームとも強い。難しいタフな試合になるが、勝つしかない。

 -ニュージーランドから2010年に加入して宗像サニックス一筋12年になる。

 チームは家族といえる存在だ。美しいロケーションの宗像でプレーできて幸せ。何よりどんどんボールを回していく「サニックススタイル」というエキサイティングなラグビーの経験で100%成長できたと断言できる。

 -サニックス創業者で社長を務めた故宗政伸一さんが強化に力を入れ、リーグワンの前身トップリーグ(TL)で、ランニングラグビーを武器に存在感を示した。

 ラグビーに理解のある先代社長には本当にお世話になった。先代社長はキックスタイルは怒った。極端にいえば自陣ゴールから相手ゴールまでランニングラグビーをするのが好きだった。

 -来日後、宗像で過ごして感じたことは?

 ラグビーに限らず、驚き、素晴らしいなと思ったのが日本人の仕事への取り組み方や姿勢。日々少しでも向上しようと自主的にハードワークをこなしている。日本に来た当初、自分が怠け者と感じたぐらい(笑)。

 -15年W杯日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチ(現イングランド監督)は「ヘスケスは練習から100%以上出し切っている」とハードワークを褒めていた。

 まず目の前に全力を注ぐ。後になってから考える(笑)。それが自分のスタイル。(ジョーンズヘッドコーチの話は)聞いたことはなかったので良かった。ありがとう。

 -宗像サニックスで一番思い出に残る試合は?

 トップリーグ1キャップ目のコカ・コーラ戦が忘れられない。

 -デビュー戦は10年9月4日に福岡・レベルファイブスタジアム(現ベスト電器スタジアム)で行われたコカ・コーラウエスト(後のコカ・コーラ)との福岡ダービー。後半7分に途中出場し、15-17と2点を追う同38分に逆転トライを決めた。試合は22-17で勝った。4369人の観客が詰め掛けた。

 勝ったのでファンがすごく沸いた。あの時、福岡ダービーの重みを知った。

 -このままだと5月末でチームは活動休止。現役を引退するつもりか。

 宗像が好き。本当ならここにいて選手でいたい。ただ、もっとラグビーをプレーしたいとも思っている。(活動休止の決定が)本当に突然だったのもある。プレーできる環境を探してみてチャンスがあれば。もうすぐ(8月で)37歳なので難しいかもしれないし、たくさんのチームが欲しがるとも思わないが…。

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