ついに現役トップ打者として名が刻まれた柳田、ギータらしい猛打の秘訣

西日本スポーツ 小畑 大悟

 ◆ソフトバンク2-1オリックス(4日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(33)が2戦連続の決勝アーチで、1950年以降の2リーグ制導入後ではパ・リーグ最速となる通算5000勝をチームにもたらした。1-1の7回に4号ソロ。初回には先制の適時二塁打と全2得点をたたきだした。「博多どんたく港まつり」で連日に沸いた盛り上がりと軌を一にするように主将のバットでお祭り騒ぎ。本拠地に戻って2連勝だ。

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 パ・リーグに新しい歴史を刻んだホークスの中心にはやっぱりこの男がいる。南海、ダイエー、ソフトバンクとつないだリーグ最速の通算5000勝。柳田が2日連続の決勝アーチをたたき込んだ。「今までの先輩方が積み上げてきたもの。節目はうれしいけど、先輩たちのおかげだと思います」と“祝砲”を喜んだ。

 3日に山本から決勝の満塁弾を放ったばかりだった。一夜明け、1-1の7回2死。ゴールデンウイークでにぎわうファンの期待もバットに乗せた。近藤の初球、外角高め151キロ直球を一振りで決めた。らしさ満点の逆方向への打球は左中間テラス席に突き刺さった。ゆっくりとダイヤモンドを回った。

 「少し詰まったけど、ファンの皆さまの声援が後押ししてくれたと思う。ありがとうございます」。初回には先制の適時二塁打も放ち、左肩のけがから復帰して7試合連続安打だ。DHでの出場が続き、打撃に集中できる環境もある。「ベンチ裏で体幹やスイング、トレーニングをしながらやっているのがいい方向にいっている。(V弾の)打席前は腹筋をやったので、腹筋のおかげかな」と笑みを浮かべた。

 筑後でのリハビリ中は明大ラグビー部でトレーナーを務めていた庄嶋大一郎アスレチックトレーナーと鍛え直した。「ぶちきつかった。(部)直伝のトレーニングをひたすらやっていた」。体の仕上がりとともに伝統の「前へ」の精神もたたき込まれ、1軍復帰後は打率3割3分3厘、3本塁打、8打点と好調だ。

 柳田自身も球史に名を刻もうとしている。4000打数を超え、通算打率のランキングに名前が載った。通算打率3割1分8厘は青木(ヤクルト)をわずかに上回る現役トップの歴代4位。「普通に来た球にいいスイングをすることをずっとやっている」。ただシンプルに安打、本塁打を刻み続けている。

 柳田の2発で2連勝。パ・リーグ最速となる通算5000勝に藤本監督は「実感はあまりないけど、それだけホークスが勝ってきたということ」とうなずいた。お立ち台で主将は「明日(5日)はこどもの日なので子どもたちのために打てるようにこれから準備したい」と宣言した。子どもたちはみんな、ギータの一発を毎試合待っている。(小畑大悟)

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