脇本ダービー復活V GⅠ日本選手権 【いわき平】

西日本スポーツ

 6日間シリーズで激闘を繰り広げた、いわき平競輪のG1「第76回日本選手権競輪」(通称ダービー、優勝賞金7837万円)は最終日の8日、第11Rで決勝戦があり、脇本雄太(33)=福井・94期・S1=が最終HSから7番手捲りを決めて、3年ぶり2度目のダービー王に輝いた。2着は古性優作の追走を阻んで直線伸びた佐藤慎太郎で、3着には初手から佐藤の後ろを回った守沢太志が入った。脇本のG1優勝は2020年の寛仁親王牌に続いて通算6度目。シリーズの車券売上額は、目標の130億円を大幅に超える151億4506万8900円で大盛況だった。

■ヒーロー

 真の王者であることを走りで証明した。脇本が、5人のS級S班を相手に自力V。表彰式の写真撮影では、内閣総理大臣杯をバンク内のファンへ誇らしげに掲げて見せた。

 レースは真杉が先行。脇本は慌てず「決勝もいつも通りに走った。真杉君が油断せずに踏んだので苦しかった」。強力な別線に対し、残り1周で力勝負に出た。「自信はなかったが、自分が1回踏んだところからは最後まで緩めないつもりだった」と全力スパート。「平原さんを乗り越えたところからは記憶がなくなるくらい力を振り絞った」。終3半では、すべてを粉砕してしまっていた。

 昨年は、東京五輪にすべてを懸けて挑んだが、メダルは手にできなかった。8月の競輪復帰後も腰のけがで欠場が続き、SSを陥落。そのため6月の高松宮記念杯も出場権がない。「走られるG1が限られる中で、優勝したい一心だった」。少ないチャンスの中でGP切符を手にし、「今後はより多くの近畿勢をGPに連れて行きたい。完調ではないが、戦う気持ちだけは完全に戻ってきた」と次の半年間の戦いをにらむ。

 長い間、伊豆のナショナルチームでトレーニングを積んでいたが、「今月の福井F1を機に、拠点を福井に戻そうと思っている」。今回の高額賞金も「ナショナルチームと同じ環境を、福井につくりたい」と、さらなるパワーアップや後進育成への投資を惜しまない。自身の6度のG1優勝だけでなく、近畿勢の躍進に貢献し続けてきた脇本が復活。GP王の古性との近畿コンビが、今後の競輪界の大きな柱となることは間違いない。 (野口雅洋)

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