ノーヒッター千賀が見たノーヒッター東浜、試合前のあの会話がまさか

西日本スポーツ 長浜 幸治

 13日の日本ハム戦に先発するソフトバンクの千賀滉大投手(29)が「ノーノー」投球を誓った。11日の西武戦で東浜巨投手(31)が無安打無得点試合を達成。3年前に同じ偉業を成し遂げた右腕は、強い刺激を受けた様子だ。チームが首位楽天と3ゲーム差に接近する中、今季最長タイとなる8連勝がかかる札幌での第1ラウンド。今季3勝負けなしのエースが「ノー連勝ストップ」「ノー黒星」を掲げてマウンドに立つ。

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 12日にペイペイドームで行われた先発投手練習。東浜のノーヒットノーランから一夜明けても、千賀の興奮は収まってはいなかった。「(球場の)中で見ていた。ドキドキしました」。自身も2019年9月6日のロッテ戦(ヤフオクドーム。現ペイペイドーム)で達成したが「僕はマウンド上で緊張感はあまりなかった。見てる方が全然緊張した」と別物だったようだ。

 「試合前にエンゼルスの投手(デトマーズ)が(ノーヒットノーランを)やっていたし、巨さんに『5回50球(デトマーズは5回で49球)ですね』と(言った)」。東浜も達成直後の会見で試合前に「5回50球」とチームメートに言われたことを明かしていた。その同僚の一人だった千賀は、東浜の偉業を自分のことのように喜んだ。

 千賀には「ノーノー」の継続がかかる。チームは今季2度目の7連勝をマーク。開幕8連勝に並べるかはエースの投球次第だ。「とりあえずしっかり投げないことには始まらない。僕の投げる試合は勝てるようにと思っている」。チームの連勝も、自身の今季無敗も止めるつもりはない。

 千賀が刺激を受ける選手は、東浜だけではない。かつて自主トレをともにし、ともにノーヒットノーランを達成した中日の大野雄は、5月6日の阪神戦(バンテリンドームナゴヤ)で10回2死までパーフェクト。「単純にすげーなと。僕も頑張りたい」。チームメートの大関は翌7日のロッテ戦(ZOZOマリン)でプロ初完封をマーク。今季のチーム完投&完封第1号となった後輩左腕の姿に、千賀は「やっぱりやらなくちゃいけないなという気持ちになる」と強調した。

 首位楽天が連敗し、2位ソフトバンクとのゲーム差は4月30日以来の「3」に縮まった。「自分がやるべきことは変わらない。できることを一生懸命やるだけ」。直近3度の登板で勝ち星がないエースは最高の形でバトンを受けた。自身に課す「ノーノー」投球を実現し、チームをさらに加速させてみせる。(長浜幸治)

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