「仲良しじゃなくても」女子バレー古賀紗理那、一度は断った代表主将への決意

西日本スポーツ

 今年のバレーボール女子日本代表の陣容が固まり、東京五輪代表の古賀紗理那(NEC)=熊本県大津町出身=が主将に就任した。1次リーグで敗退した同五輪で右足首を負傷して力を発揮できず、引退も頭によぎった悲運のアタッカーは「東京五輪の敗戦からはい上がる」と決意。目標の2024年パリ五輪でのメダル獲得へ、団結力の必要性を挙げた。代表は20日まで鹿児島県薩摩川内市内で合宿し、5月末のネーションズリーグ(米国など)に臨む。(末継智章)

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 東京五輪の苦い記憶が古賀のエネルギーになっている。「初戦でけがし、チームも1次リーグで敗退した。悔しいという思いを持ってはい上がる力が今の日本女子バレーには大切。パリ五輪のメダルを獲得する強い気持ちを持って戦いたい」

 東京五輪は右足首の負傷で初戦と1次リーグ最終戦しか出られなかった。不完全燃焼に終わった五輪後約1カ月の休養を経て始めたリハビリは身が入らず「足首のせいにしてこのままやめちゃおうと思ったこともあった」と振り返った。

 足首が完治しないまま昨年10月に開幕したVリーグ。ベンチスタートだった古賀は徐々に持ち味の負けん気を取り戻してきた。「負けると悔しいという気持ちがまだあったことに気付いた。足首をよくするためにどうすればいいかトレーナーと細かく話し、手帳にメモするようになった」。自身のプレー外ではチームを観察し、タイムアウトになると選手に気付いた点を遠慮なく意見した。

 日本代表でも「コートの中にいる選手だけで頑張るのは限界がある。チーム全員が同じ方向を向くことが大切」と団結力を高める考えだ。ただ、「本当に強い集団は自分が感じたこと、こうしてほしいと思ったことをちゃんと言える関係性がある。仲良しじゃなくてもいい」となれ合うつもりはない。

 今春、真鍋監督に主将の打診を受けた当初は「ほとんど経験がない。やめた方がいいんじゃないかと思っていた」といったんは固辞したが、思い直した。「みんなができることではない。先頭に立ってプレーで引っ張りつつ、自分ができないところは周りに助けてもらいながら築き上げたい」。意見をぶつけ合いながら高め合い、日本女子バレーを復活させる。

 ◆古賀紗理那(こが・さりな)1996年5月21日、佐賀県吉野ケ里町生まれ。熊本県大津町に転居し、大津小2年でバレーボールを始める。熊本信愛女学院高で3年続けて全日本高校選手権に出場し、1年時に4強入り。2013年に日本代表登録メンバーに初選出され、高校卒業後の15年、NECに入った。ポジションはアウトサイドヒッター。身長180センチ、最高到達点は305センチ。

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