ソフトバンク打線を狂わせた日本ハム・伊藤の絶妙投球術

西日本スポーツ 小畑 大悟

 ◆日本ハム1-0ソフトバンク(13日、札幌ドーム)

 あと一伸びがほしかった。1点を追う9回1死から柳田が放った大飛球は、広い札幌ドームの右中間フェンスにはね返されて二塁打。グラシアル中村晃が倒れ、日本ハムの伊藤に完封された。藤本監督は「伊藤君が良かった。きょうは相手投手が良かった」と繰り返すしかなかった。

 4月22日に6回3失点で白星を献上した伊藤との再戦だった。好調な今宮を7番に下げ、2番には牧原大。指揮官の意図は「攻撃型でいきたい。3連戦の頭をしっかり取る」。4回1死から、その牧原大がチーム初安打となる内野安打で出塁してチャンスをつくったが、得点を奪えなかった。

 カーブを効果的に使われ、好調の打線が狂わされた。藤本監督は「カウント球のカーブを投げさせないようにしないといけなかった。スライダーもあるし、左打者に対して外から来る」。散発3安打。狙い球を絞りきれず、凡打の山を築いてしまった。

 5月3日のオリックス戦(ペイペイドーム)から7連勝中は計88安打で49得点。打率は3割4分をマークした。好調の打線を引っ張ってきた三森と柳町がそろって3試合連続無安打と元気がない。今宮は9試合ぶりの無安打。藤本監督は「三森は上体が投手側に流れているところもあるので、打撃コーチと修正している。良いときは変化球を初球から振れているが、それができていないのは少しバランスを崩しているのかもしれない」と指摘した。

 3日から福岡、千葉の6連戦を6連勝。10日の宮崎は雨天中止となり、11日に福岡で勝って、札幌に乗り込んだ。この3連戦を終えると、東京経由で那覇へ移動。移動や雨天中止でリズムが狂う面もあるが、藤本監督は「それは関係ない。それで崩れていたらレギュラーは取れない」と言い切った。4月12日のロッテ戦以来となる今季3度目の零封負け。8回を1人で投げきったエースの千賀を援護できず、今季初めて1人の投手に「0」を並べられ、完封を許した。北の大地で思わぬ小休止を強いられた。(小畑大悟)

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