千賀が「自分の詰めの甘さ」と悔やんだ瞬間 日本人2位164キロ、1失点でも

西日本スポーツ 鬼塚 淳乃介

 ◆日本ハム1-0ソフトバンク(13日、札幌ドーム)

 ソフトバンクの千賀滉大投手(29)が、今季登板8試合目で初黒星を喫した。自己最速を3キロ更新する164キロの剛球を披露するなど圧倒し、自己最多タイの14三振を奪う圧巻のパフォーマンスを見せながら、4回の不運な1失点に泣いた。好調だった打線も難敵伊藤の前に散発3安打で、4月12日のロッテ戦(長崎)以来となる零封負けを食らった。チームは今季最長タイとなる8連勝を逃した。

   ◇   ◇

 間違いなく今季のベストピッチだった。それでも千賀には先発8試合目にして初めて黒星が付いた。「自分の詰めの甘さ、そういうところを改めてちゃんとしなくちゃいけないなと思わされた試合だった」。先制点が決勝点となる痛恨の1点に泣き、悔しさをにじませた。

 4回、先頭の石井に左前へと運ばれると、続く清宮へ3球目を投じようとした瞬間だった。バランスを崩して転倒。記録はボークとなって一塁走者が二進し、不運な形でピンチを招くと、2死から万波に中前へと運ばれた。

 圧巻の投球を繰り広げていた。初回2死、清宮への5球目。電光掲示板に「164キロ」が表示された。清宮はファウルにするのが精いっぱいだった。先頭の松本剛には162キロをマーク。これまでの自己最速だった2019年から複数回マークしてきた161キロを更新すると、このイニングで大幅に塗り替えた。

 日本球界では4位タイ、日本人としてはロッテの佐々木朗希と並び、165キロの大谷翔平(現エンゼルス)に次ぐ2位タイの剛球だ。「自分の中でやりたいことが少しずつできてきた感じはあったし、見ている方は投げ方が違うなというのは分かったと思う。次からは自分自身に楽しみの出る投球になったかな」と振り返った122球。飽くなき向上心で投球フォームを試行錯誤するエースは8回を投げて自己最多タイ、今季初の2桁となる14三振を奪った。

 通算1000投球回も達成。「リードしてくれた捕手や使ってくれた監督、コーチにも感謝の気持ち」と語った気迫の投球で白星を飾りたかったが、肝心の結果が伴わなかった。打線の援護に恵まれず、チームは零敗で連勝も7でストップ。藤本監督は「よく投げたんですけど…。千賀に負けは付けさせたくなかったけど、相手がいるのでしょうがない」と悔しげな表情を浮かべるしかなかった。(鬼塚淳乃介)

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