沖縄大の151キロ右腕が10奪三振で完投勝利 「完成度の高い投手」にNPB12球団のスカウト30人が集結 

西日本スポーツ

 九州地区大学野球選手権南部九州ブロック大会(西日本新聞社など後援)決勝リーグは16日、熊本市のリブワーク藤崎台球場で開幕し、沖縄大が宮崎産経大に5-4で逆転サヨナラ勝ちした。最速151キロ右腕、仲地礼亜(4年・嘉手納)は12球団のスカウト30人が見守る中、10奪三振の完投勝利を挙げた。東海大九州は鹿屋体大を3-0で破った。

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 ネット裏にはプロ野球の全12球団、30人のスカウトが陣取っていた。視線の先にいたのは、沖縄大の最速151キロ右腕、仲地だ。宮崎産経大に4失点(自責2)しながら、10三振を奪って131球で完投。劇的な逆転サヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 昨秋の優勝校との対戦で「抑えようと無駄に力が入った」と序盤は直球が走らなかった。3回までに3点を失ったが、4回以降は「気持ちをリセットしてうまくはまった」と修正して、尻上がりに調子を上げた。

 この日も直球はほとんどが140キロ超。5回2死二塁ではこの日最速の149キロで4番を空振り三振。犠飛で1点を失った7回は148キロで空振り三振を奪ってピンチを切り抜け、大城監督も「7回を1点で抑えてくれたからサヨナラを決められた」と目を細めた。

 昨年のリーグ戦では8回コールドで18奪三振を記録した右腕は、冬場の下半身トレーニングで大きく成長。体重は6キロ増え、球速も昨秋から2キロ伸びて150キロの大台を突破。ソフトバンクの小川一夫GM補佐は「体の強さを生かした投げ方をしている。完成度の高い投手」と高評価した。

 昨年の全日本大学選手権は1失点完投で名城大に敗れた。「今年は全国で勝ちたい」。関係者によると、沖縄の大学からドラフト指名を受けた選手はいないという。「プロは本人の夢であり、沖縄の夢でもある」と大城監督。日本復帰50年の年に新たな歴史をつくるかもしれない。(前田泰子)

  ◆仲地礼亜(なかち・れいあ)2001年2月15日生まれ。沖縄県読谷村出身。古堅南小2年のとき「古堅南少年野球クラブ」で野球を始める。古堅中では硬式クラブ「北谷ボーイズ」で投手。2歳上の兄がいた嘉手納高へ進み、1年夏に甲子園に出場。3年夏は沖縄大会準決勝で興南に敗れる。昨年の全日本大学選手権は名城大との1回戦で完投し、0―1で惜敗。177㌢、80㌔。右投げ右打ち。

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 打線は2点を追う9回2死走者なしから試合をひっくり返した。四球の走者を3番神里志が適時二塁打でかえし、単打を挟んで5番宜保が左中間を破るサヨナラの2点二塁打。ここまでの4打席で3三振を喫していた宜保は「外角を振らされたので、また来ると思った」と読み通りの外角直球を捉えた。昨年はベースコーチを務め、今季からレギュラーで5番に座る。「なかなか結果を出せなかったので、いいところで打てて良かった」と喜色満面だった。

  

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