東浜、故郷沖縄の思いも「全部受け止めたい」復帰50年の節目のマウンドで

西日本スポーツ 長浜 幸治

 「ノーノー」の次は連敗ストップ!! ソフトバンクの東浜巨投手(31)が16日、故郷でチームを救う力投を誓った。沖縄県出身の選手として初の無安打無得点を達成した11日の西武戦(ペイペイドーム)から中5日で17日の西武戦(沖縄セルラー)に先発。沖縄の日本復帰50年という節目に巡ってきた地元での登板となる。郷土愛の強い右腕が3連敗中と苦しむチームを救うとともに、沖縄のファンを「ちむどんどん(胸をわくわく)」させる。

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 自身の名誉以上にチーム最優先の姿勢を貫いた。東浜にとって、ノーヒットノーラン達成後の初マウンドは沖縄での凱旋(がいせん)登板となった。「ヒットを打たれても、点を取られても粘り強く投げる。答えは出ていますよね」。自らの持ち味を確認するように、言葉に力を込めた。

 前回登板の11日の西武戦で達成した記録はプロ野球84人目(通算95度目)で、沖縄県出身の選手では初の快挙だった。「投手陣の雰囲気も良くなればいいなと思う」とチームへの相乗効果を期待したが、自身の登板後は日本ハムに敵地で3連敗を喫した。北の大地から日本列島を一気に南下しての一戦は「自分の結果よりチームが勝てばそれでいい」と信念は揺るがない。

 うるま市出身の右腕にとって「5・15」は特別な日だ。紆余(うよ)曲折の歴史を経て実現した沖縄の日本復帰から50年。「より現実を見るというか、自分でも改めて勉強し直した。昔の人たちの積み重ねも感じる」。野球ができる喜び、平和への感謝を胸にマウンドへ上がる。

 沖縄で前回登板した2019年5月21日の西武戦では5回途中4失点で黒星を喫した。「いい試合、いい勝負を沖縄県民の皆さまに見せられなかった悔しさはもちろんある。今年は体もしっかりつくれているし、一球一球しっかりと力を込めて投げたい。いいパフォーマンスが、あのマウンドでできるのではと思う。それを見て楽しんでもらえたら一番」。“リベンジ”を果たすことでチームの勝利に結びつける決意だ。

 今季初の中5日での登板について、森山投手コーチは「天候を考慮した部分もあるが、今後のカード頭を見据えたところもある」と説明。安定感ある東浜を火曜日に回し、24日から始まる交流戦では6連戦の初戦を託すことになる。

 「沖縄開催ということですごくワクワクしている部分もあるし、それ以上に沖縄のファンの方が楽しみにしていると思う」。快挙の後の初登板、そして地元登板というプレッシャーは「全部受け止めたい」と力強く言い切った。自身2度目の故郷でのマウンドは、強い思いとともに挑む。(長浜幸治)

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◆東浜の沖縄での先発VTR

 2019年5月21日の西武戦に先発。2回に栗山に先制2ランを浴びると、5回には外崎に中前適時打を許し、森には押し出し四球を与えた。4回2/3で自己ワーストタイの6四球を与え、4失点で降板して負け投手に。7試合で2勝2敗、防御率6.37となり、同23日に股関節の張りもあって出場選手登録を抹消された。その後右肘手術を受け、結局沖縄での登板で同年最後のマウンドとなった。

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