復興への歩みは着実に 阿蘇東急GC(熊本県南阿蘇村)

西日本スポーツ 松田 達也

 4月で熊本地震から6年となった。今回は地震による被害からの復興が進んでいる熊本県南阿蘇村の「阿蘇東急ゴルフクラブ(GC)」を訪問した。コースの素晴らしさはもちろん、周辺にはゴルフだけではない新しい魅力も生まれている。 (松田達也)

熊本地震で被災した当時の11番ホール(阿蘇東急GC提供)

10番ミドル豪快谷越え

 阿蘇東急GCは2016年4月の熊本地震でクラブハウスが全壊したほか、コース内の地割れや崩落などの被害を受けた。その後、多くのゴルファーからの「早く復活してほしい」という声を受けて復旧を目指し、約2年後の18年7月に9ホールだけで再開。19年4月、18ホールに戻った。

 到着後にロッカーを出ると、被災直後の状況を伝える写真が展示されており、被害の甚大さを実感した。今回のラウンド中も、コース周辺には当時の爪痕を感じさせる場所はあったが、整備されたフェアウエーとグリーンは気持ちよくプレーできる環境だった。

10番ホールのティーショット

 スタートの10番ミドル(368ヤード)は豪快な谷越え。ドライバーを握ると、見下ろす景色に目を奪われた。心を落ち着けて放ったティーショットがうまくフェアウエーに落ち、ボギーで滑り出した。前半のインは序盤の3連続を含む計6ボギーで、久々に40台で回ることができた。

新阿蘇大橋開通で便利

4番ホールのグリーン

 後半は3パットが重なるなどでスコアは伸びず、トータルの100切りには届かなかった。取材日はあいにくの雨で、吉野和男総支配人(肩書は取材当時。現大分東急ゴルフクラブ総支配人)は「晴天であれば、コースのあちこちから阿蘇山の景観がくっきり見えるんですよ」と教えてくれた。その景色を満喫できなかったことが唯一の心残りだった。

11番ホールのティーショット

 コースの特徴はアウトが全体的にストレートで、インは左右のドッグレッグもあるトリッキーなホールが続く。地震による倒木などを含め、伐採した木は約1000本にもなるという。景観も整ったことで、リゾートコースの雰囲気が醸し出されている。

 旧阿蘇大橋が熊本地震で崩落したが、昨年3月に新阿蘇大橋が開通したことで、利便性も増した。前に進もうとしている阿蘇の息遣いは、訪れてみれば実感できる。

 ◆概要 開場は1976年。アウトコースは3442ヤード。インコースは3295ヤード。設計者は宮沢長平。

 ◆所在地 熊本県南阿蘇村河陽4369の1

 ◆アクセス 九州自動車道の熊本インターチェンジ(IC)から約35分。

 ◆問い合わせ 0967(67)1616

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