柔道金メダリスト素根輝の高校同期が龍谷大で飛躍 中学では「県大会も出てない」

西日本スポーツ 末継 智章

【記者コラム】

 想定以上の活躍に胸が躍った。7日に講道館で行われた柔道の全日本強化選手選考会。世界選手権とアジア大会(延期)代表らを除く国内の強豪が集った試合で、女子70キロ級の古賀彩音(龍谷大)=福岡・南筑高出身=が4強入りした。

 準々決勝では同じ福岡の敬愛高出身、多田純菜(山梨学院大)に大外刈りからのけさ固めで合わせ技一本勝ち。「講道館でここまで上がってこられたことに驚いているし、高校まで勝てなかった多田選手にやっと勝ててうれしい」と笑顔を輝かせた。

 東京五輪女子78キロ超級金メダルの素根輝(パーク24)と高校の同級生だが中学までは「県大会にも出ていなかった」。体重無差別の抜き勝負で行われる金鷲旗もチームは2、3年時に2連覇したが、自身は中堅として準決勝で金鷲旗デビューした2年時に一度も勝てず、大将を務めた3年時は副将の素根までに決着がついたため出番がなかった。

 個人でも多田らに阻まれて全国の舞台には出ていない。それでも南筑高の児玉久美コーチは「手足が長く体が柔らかく、スケールを感じる」と期待していた。

 高校時代から国際大会で活躍する素根を「乱取り稽古が終わっても、自分が納得するまで続けていて尊敬していた」。感化されたのか、当初は控えめだった性格は卒業時に「大学で日本一になる」と志すほどになった。

 龍谷大に入ってからは左肘や左膝のけがに苦しみ、昨夏は右手首を負傷。その中でも痛めていない部位の筋力を強化して力負けしていた高校時代からは見違えた。本来は内股や大内刈りが得意だが、右手首を痛めたのを機に「組み際でかけられるかも」と取り組み始めた大外刈りが武器になり、寝技も磨いて攻めの幅が広がった。

 4強入りしたことで全柔連の強化選手に選ばれ、10月末の講道館杯の出場権も獲得。「優勝したい」と誓う。来春の卒業後も柔道を続ける予定。素根や高校の1学年後輩で昨年の世界選手権48キロ級銀メダルの古賀若菜(山梨学院大)に続いて国際試合に立つ日が待ち遠しい。(末継智章)

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