直球を打たれたから直球を投げない選択肢は理解できない/斉藤和巳

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク1ー8ロッテ(20日、ペイペイドーム)

【西日本スポーツ評論家・斉藤和巳の視点】

 千賀の一番の魅力は威力のある直球。それがあるからこそ、フォークやカットボールなど他の球種も生きてくる。それなのに、初回の先頭打者の高部に初球の直球を打たれて以降、変化球を多投して安打にされたこともあり、ロースコアの展開にできなかった。

 試合後の藤本監督も「真っすぐを全然投げなかった」と話していたが、直球を打たれたから直球を投げない、という選択肢は理解できない。投手にとって立ち上がりは難しいもの。ただ、佐々木朗との投げ合いでみんなが期待している中で打たれ方も良くなかった。

 エースと呼ばれる投手は「調子が悪いから駄目」ではいけない。負けても、それなりのものを見せる必要がある。今回の千賀は打者と勝負できていなかった。小手先で制球しようとして悪循環に陥っていた。内角を突かなかったことも投球の幅を狭めた。

 佐々木朗は甘い球もあったが、あのスピードへの対応は、なかなか難しい。特に左打者の外角への直球には威力があった。捕手の松川との若いバッテリーは直球とフォークでどんどん押してきた。怖さ知らずの部分と同時に、若さゆえの勢いも感じた。(西日本スポーツ評論家)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ