佐々木朗希との対戦 最低限のゲームプランを遂行したソフトバンクが犯したミス

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク1ー8ロッテ(20日、ペイペイドーム)

 ソフトバンク打線が「令和の怪物」にのみ込まれた。160キロの真っすぐに加え150キロに達するフォークを投げ込む佐々木朗に対し、打線は6連続を含む9三振を奪われた。6回で1得点に封じられ、通算3度目の対戦で初黒星。王貞治球団会長兼特別チームアドバイザーの82歳の誕生日に勝利をプレゼントできなかった。首位楽天も敗れてゲーム差は「2・5」のままで、交流戦前まで残り2試合となった。

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 千賀と佐々木朗の「164キロ対決」に今季最多の3万6956人が詰めかけたペイペイドーム。「ルーフオープンデー」として屋根が開かれた本拠地をソフトバンクファンのため息が包み込んだ。「令和の怪物」に6回までに1得点と封じられ、通算3度目の対戦で初黒星を喫した。「いい投手だからね。そう簡単には打てないんだけど…」。藤本監督は悔しさをにじませた。

 手痛いミスで佐々木朗を助けた。2点を追う2回、先頭のグラシアルが160キロ直球を右前に運ぶと、5番中村晃は四球を選んで無死一、二塁。続いて打席に入ったのは、相手右腕との前回対戦でチーム唯一の適時打を放った相性の良さを買われ、今季初の6番で起用された今宮だった。

 その初球、バントの構えをした今宮が内角へ決まった159キロにバットを引くと、二塁走者のグラシアルが飛び出した。三塁で刺されて1死二塁に変わると、今宮、柳町がともに倒れて無得点に終わった。「ミスはミスで、終わったこと。仕方ないと思う」。指揮官は淡々と振り返ったが、佐々木朗の立ち上がりを攻める絶好機を逃した。

 20日は王球団会長の82歳の誕生日だった。「勝ってお祝いしましょう」。試合前、藤本監督は難敵を攻略した上での白星をプレゼントしようと意気込んだが、現実は甘くなかった。佐々木朗がこの日投げた97球のうち、自己最速タイとなる164キロが5球、160キロ以上を計測したのは41球に上り、2回から4回にかけては6者連続三振を奪われた。

 6回に先頭の牧原大が浮いたフォークを捉えて右翼線を破る三塁打を放ち、続く柳田の一ゴロで3点差に迫ったが、その1点が精いっぱいだった。この回限りで佐々木朗は降板したが、8回から登板した3番手松本、そして4番手笠谷が計4失点を喫し、勝負は決まった。

 「(佐々木朗に)6回で100球近く投げさせられたし、(残り3イニングで)3点だったらチャンスはあるかなと思ったけど…」。豪腕相手に最低限のゲームプランは遂行できただけに、指揮官は終盤の失点を悔やんだ。首位楽天も敗れ、ゲーム差は2・5のまま。切り替えて交流戦前のラスト2試合に臨むしかない。(長浜幸治)

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