カバー曲コーナーに注目、一人一人の歌声楽しんで HKT48月イチ報告㊤

西日本新聞 古川 泰裕

 コンサートツアー「Under the Spotlight」を全国展開中のHKT48。7日の熊本公演では6期生18人をお披露目したほか、3期生の矢吹奈子(20)を新センターに据えた15枚目シングル「ビーサンはなぜなくなるのか?」をサプライズ披露した。「西日本シティ銀行 HKT48劇場」(福岡市)ではチームTⅡの新公演「恋愛禁止条例」がスタート。16人態勢での公演も再開する一方で、4期生の松本日向(21)が卒業を発表した。ツアーの見どころやこぼれ話を中心に2期生の坂口理子(27)、3期生の山下エミリー(23)、ドラフト2期生の松岡はな(22)、ドラフト3期生の伊藤優絵瑠(18)が語り合った。(聞き手は古川泰裕)※取材は5月4日

 -4月8日に始まったコンサートツアー「Under the Spotlight」は3日目の名古屋公演まで終了しました。

 松岡「この間の名古屋で、だいぶ慣れてきました。最初の神奈川とか東京は『皆さんの反応はどんな感じなんだろう』っていうのが気になりすぎて、すごく気疲れしました。どっと疲れて。でも終わった後は『みんな良かったよ』っていう声が多かったので、安心しましたね」

 -気疲れはどこから?

 松岡「まず緊張と(コンサートが)久しぶりっていう感じがあるのと…。あと、新しいことにたくさん挑戦させてもらったので、それにファンの皆さんがどういうふうに反応するのかなって。楽しいのかな? 大丈夫かな? っていう気持ちがいっぱいで。すごく疲れちゃいました」

 坂口「初日の神奈川は配信もなかったので、その場にいるファンの(ツイッターなどの)反応も、終わってみないと分からないじゃないですか。だから雰囲気を感じながらというか…。チャレンジコーナーは特に。他のアーティストさんの楽曲に挑戦するっていうコーナーなんですけど、これは大丈夫なのかなって、ちょっと不安があったんですよ。いつも1曲目で他のグループの楽曲を歌わせてもらったり、ツアーの1曲目で『線路は続くよどこまでも』を歌ったり意外性があったので、今回のツアーは何を見どころにするべきなんだろう、みたいなのが、HKTメンバーと構成を担当する(演出家の)SEIGOさんチームで悩んでいた部分だったと思うんですけど。メドレーが盛りだくさんであることとか、モニターを使った演出がすごくて。メンバーの顔がしっかり見えるっていうのがファンの人にはけっこううれしかったらしく、頑張って撮影して良かったです。チャレンジコーナーも反応が分からず不安ではあったんですけど、リハーサルを見て、もしかしたらメンバー一人一人の意外な歌声、こういう声をしているんだとか、普段のHKTの楽曲では引き出せなかったような、一人一人の歌声が発掘されるコーナーになるんじゃないかなと思って。本番を見たファンの皆さんも、そういう見方で捉えてくれていて、良かったなってホッとしました」

 円陣のかけ声を3人のキャプテンで

 伊藤「私は2日目の東京公演からだったので、初日の神奈川がすごく盛り上がっていて、2日目も落とさずにやらないとっていうプレッシャーがありました。ツイッターとか見たら、すごく盛り上がっていて『やばい、どうしよう』ってなっていました(笑)。いいことなんですけど、自分たちの公演が盛り上がらなかったらどうしようっていうのも大きかったですし、自分の中ではチャレンジというか、今まであまりやってこなかった歌がメインだったので。初めてなくらい、お風呂で何回も歌って練習して。すごく緊張しましたね」

 山下「このツアーで(開演前の)円陣のかけ声を3人のキャプテンで回そう、みたいになって。こんなに長くキャプテンをやっていて、初めて全体の円陣をしたっていう…個人的な話にはなっちゃうんですけど(笑)。まだ回数もあるので、みんなが気合が入るような円陣を考えたいですね」

 -開演前からメンバーを泣かせるような?

 山下「それくらいの勢いで円陣をしたいなって。目標ですね。『大人列車』で、お客さんに立って拍手してもらうのがとても感動しました。初めてじゃないけど、私はそこが一番好きです。楽しい。けっこうそこで沸きますね」

 坂口「1席空けていないっていうのが久しぶり。劇場公演でも1席空けているので、久しぶりにギチギチに座っているファンの皆さんを見て、人がたくさん入ったこともうれしかったですし。『大人列車』は後ろの(モニターの)映像もレッスンの風景とかで、それもまた感動しました」

石橋颯(左)と「点描の唄」を披露する坂口理子

 -コンサート全体の構成を見ても、歌に注力した内容になっていると感じます。

 坂口「ボイストレーニングも(中山)栄嗣先生が担当してくれていて。なんていうのかな…メンバーに合った歌い方を提示してもらえるっていうのが、今までで一番違ったところだと思います。私も(石橋)颯と2人で『点描の唄』を歌っているんですけど、ハモリがとにかく難しくて、練習中につられて音が分からなくなってしまう。今回はホールツアーなので、イヤモニっていう、耳に自分の声が返ってくる機材も付けていない状態。本当に劇場公演で常にどれだけ歌を頑張っているかっていうのを、コンサートで出せた瞬間だったんじゃないかなって。『博多なないろ』公演の時、チームイエローで一緒だった、なっぴ(運上弘菜)が歌をけっこう頑張っていたんです。チームで『歌を意識して頑張ってみよう』って言っていて。(今回の)コンサートでなっぴの歌声を聴いた時、『なっぴが、めちゃめちゃ歌っている…!』って。劇場公演で歌を頑張ろうって言って良かったなって思った瞬間でした」

 -積み重ねが出たということでしょうか。

 坂口「そうですね。自分たちの劇場だし、そういうところから頑張って、全体のコンサートができたときに力が発揮できるように。日々の劇場公演を見つめ直す機会にもなった気がします」

 いろんなメンバーに可能性がいっぱい

 -HKT48の楽曲をバンドサウンドにアレンジしたコーナーも。

 松岡「『空耳ロック』は、けっこういつも通りって感じ(笑)。でも、あらためていい曲だなってファンの人に言われました」

 坂口「『SNS WORLD』のイントロのギターがめっちゃ好きです」

元気よくジャンプしながら「空耳ロック」を披露する松岡はな(中央)

 -かっこいいですよね。

 坂口「かっこいいです。『黄昏のタンデム』とか、バンドサウンドでさらに良さが引き出される選曲だなって。『黄昏のタンデム』はリクエストアワーではランクインしていたけど、なかなかコンサートで歌うとなったら…。(少人数の)ユニットで歌うのって珍しいなって、セットリストを見て思っていたんですけど、バンドサウンドだとこうなるんだと思って、かっこいいなと思いました」

 -2ndアルバム「アウトスタンディング」から3曲を披露。伊藤さんは「全然 変わらない」という、歌に焦点を当てた楽曲に登場しました。

 伊藤「めっちゃ緊張しましたね。避けてきた部分だったんですよ、歌って。でも今回は入っておりまして…。他のメンバーからも(ダンスナンバーの)『HAKATA吸血鬼』じゃないんだね、って不思議がられました。しかも、東京公演って配信があったじゃないですか。映像に残るのがすごく嫌だったんですけど、お母さんとか見てくれて『良かったよ』っていう声が多かったので、今回でちょっと歌に自信がついたかなって思います」

「全然 変わらない」を歌う伊藤優絵瑠

 -どのメンバーも「ちゃんと歌いきろう」という前向きな姿勢が見えて、非常に好感が持てました。

 松岡「もう、みんなでほめあいですよね(笑)。ネガティブになっちゃうから。『めっちゃ良かったよー!』って」

 坂口「ダンスならこのメンバーかな、歌ならこのメンバーかなって、大体決まっているじゃないですか。それもHKTのいいところではあるんですけど、そこに入り込んでいく後輩がどんどん増えてほしいっていうのはあったので。優絵瑠とかが、それこそ(歌に)挑戦して道が少しでも開けたらいいと思いますし。いろんなメンバーに可能性がいっぱいあるツアーだと思うので、ありがたいですよね。一人一人にきちんとフォーカスする場面があって」

 伊藤「このメンバーって、こんな声なんだって思う瞬間があった。ソロパートを歌うことがなかなかないから『うまい!』ってなる」

 -「HAKATA吸血鬼」は相当に踊る曲です。

 松岡「新しく入る子たちが、みんな苦戦してみんなでいっぱい練習していた」

 坂口「エミリーもけっこう苦戦していたね」

 山下「はい。もう、離脱しました(笑)」

 -振りが細かいですね。

 山下「本当に」

 松岡「でもファンの人から人気です。めっちゃいいって聞きます」

 坂口「タイトルを聞いた時、『HAKATA吸血鬼…?』ってなって(笑)。秋元(康)先生っぽいタイトルで『どんな曲なんだろう』と思っていたら、めちゃめちゃかっこよくて、ダンスもバキバキで。(地頭江)音々の良さも引き立っていますし。『全然 変わらない』も人気ですよね」

 伊藤「楽屋とかで歌っている人もいます。いい曲」

PR

HKT48 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング