ソフトバンクの新人監督は交流戦V率100% 藤本監督の勝負手は「ダブル・レイ」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ソフトバンクの藤本博史監督(58)が23日、初めてタクトを振る交流戦に向けて必勝を誓った。2005年に始まった交流戦でソフトバンクは12球団最多となる8度の優勝(最高勝率を含む)を誇っており、秋山幸二元監督(60)、工藤公康前監督(59)はそれぞれ就任1年目でチームを頂点に導いた。まさかの11位に沈んだ昨季の借りを返すべく、「ダブルレイ」作戦で“セ界制覇”に挑む。

   ◇   ◇

 DeNA戦(横浜)を翌日に控えた23日、福岡空港から飛び立った藤本監督の表情は引き締まっていた。「(交流戦を)8度勝っている中で去年は良くなかった。それを覆していい成績で交流戦を終えたい」。セ・リーグ相手の18試合に自信をうかがわせた。

 指揮官の背中を押す数字もある。秋山元監督が就任した2009年は18勝5敗1分け、工藤前監督の1年目となった15年は12勝6敗でそれぞれ最高勝率チームに輝いた。球団の新人監督の「V率」は100%だ。

 頂点を目指す戦いで初めて採用するのが「ダブルレイ」作戦だ。ここ3試合は救援に回っていたレイを27日の広島戦(ペイペイドーム)で約1カ月ぶりに先発させる。今季、当初は先発ローテに入ったが、4試合で1勝2敗、防御率8・35と精彩を欠いた。配置転換後は3試合計8イニングを無失点と本来の姿を取り戻しているだけに期待は大きい。

 レイが担っていた貴重なロングリリーフの役割を任されるのが今季初昇格となる高橋礼だ。2軍戦では5試合に登板し2勝1敗、防御率2・01と安定した数字を残した。昨季は球威不足で打ち込まれる場面が目立ったが、今季は140キロに迫るまで球速が戻ってきた。斎藤投手コーチも「これまでバラバラだった上半身と下半身が連動したことで球の強さが戻ってきた」と評価を与えた。

 05年から始まった交流戦で16度のうち8度の最高勝率は12球団断トツだ。昨季の交流戦前は2位楽天に0・5ゲーム差の首位だったが、得意だったはずの舞台で5勝9敗4分けの11位に沈み、終了時には首位楽天と2ゲーム差の2位に落ち、その後も流れを取り戻せなかった。交流戦が与える影響はやはり大きいと言える。

 「交流戦はすごく難しいと思う。ビジターなら投手が打席に立つし、交代のタイミングは責任重大になる」。藤本監督は未知の戦いに備えつつ、「やることは一緒。今まで通り先に点を取って有利に進めることが大事」と強調した。先発、中継ぎと戦力に厚みを加え、今年は“セ界制覇”で加速する。(長浜幸治)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ