元日本代表主将の岩坂名奈さんの第二のバレー人生 笑顔で「地域」と「人」を結び付け

西日本スポーツ

 バレーボール女子元日本代表主将で、Vリーグ女子1部の久光スプリングスで活躍した岩坂名奈さん(31)が故郷の九州で第二のバレー人生をスタートさせた。佐賀県鳥栖市に新たな練習拠点が完成する2023年春を前に、情報発信拠点の「久光スプリングス鳥栖サテライトオフィス」がオープン。その常駐スタッフとして勤務している。

 JR鳥栖駅近くにあるオフィスは4月に開設された。昨季限りで現役を退き、スタッフに転身した岩坂さんはこの真新しいオフィスを中心に活動中。柔らかい物腰は現役時代と変わらない。「ハルちゃんも一緒にいいですか?」。写真撮影時にチームマスコット人形を手に取る、さりげないしぐさに人柄がにじんだ。

 久光は来春に練習拠点を神戸市からチーム発祥の地、鳥栖市に一本化する。岩坂さんら3人のスタッフはJ1サガン鳥栖の本拠地「駅前不動産スタジアム」の南側に来春完成する練習拠点のアリーナの準備や情報発信などに取り組んでいる。「久光スプリングスがより身近な存在になって、佐賀県や鳥栖市、九州の方々から温かく迎えていただけるように」。出前教室を通じた普及活動や、地域住民との交流にも取り組んでいく。今後オフィスでは選手のグッズなども取り扱う予定だ。

 現役時代は187センチの長身を生かしたブロックや速攻を得意とし、17年から19年までは代表で主将を託された。「重圧で押しつぶされそうな時もあったけれど、仲間やスタッフ、ファンが支えてくれました。心残りはありません。久光で12年間やり尽くしました」。だからこそ、地域と人を結び付ける新たな世界へ飛び込むことができた。

 最近、母に名前の由来を聞いた。「名前の『名』に永遠や優しさを表す『奈』…。誰からも愛される人に育ってほしかったそうです」。7月で32歳を迎える岩坂さんの好きな言葉は「感謝」だという。これからは現役時代に勇気をくれた声援や愛情への恩返しを-。ヒマワリのような笑顔で人の心を照らしていく。(西口憲一)

 

 ◆岩坂名奈(いわさか・なな)1990年7月3日生まれ。福岡市南区出身。高宮中で本格的にバレーボールを始める。大分・東九州龍谷高2年時に全国高校選抜優勝大会(春高)で優勝。卒業後の2009年に久光製薬(現久光)入り。同学年の新鍋理沙さんや1学年下の長岡望悠、石井優希らとともに常勝時代を支えた。Vリーグの20-21年シーズン限りでファンに惜しまれながらユニホームを脱いだ。

 

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