「大瀬良2世」九共大の1年生右腕が初神宮で完封勝利 2回戦は20年ぶりの珍対決

西日本スポーツ 手島 基

 全日本大学野球選手権第2日は7日、神宮球場と東京ドームで行われ、九州共立大(福岡六大学)は1回戦で東北福祉大(仙台六大学)を2-0で破った。1年生右腕の稲川竜汰(折尾愛真)が1人で150球を投げ抜き、4安打11奪三振で完封勝利。3回1死一、三塁で主将の梁瀬慶次郎(3年・長崎日大)の右前打で先制するなど、中軸も好投の新人を援護した。8日の2回戦は福岡大(九州六大学)との福岡勢対決になる。

 大学野球の聖地で右手を突き上げ、完封勝利を誇った。「初の全国大会でこんな結果を出せるとは…。自分の力を最大限に出せた」。1年生右腕の稲川は声を弾ませた。

 持ち味の力強い直球を投げ込んだ。カーブやスライダー、スプリットも効果的に織り交ぜ、11奪三振。過去3度優勝の東北福祉大を散発4安打に抑え、三塁を踏ませなかった。150球の快投を、上原忠監督は「100点満点」とたたえた。

 稲川は初回、2死後に左翼線二塁打を浴びたが、続く4番を高めの144キロで空振り三振。やや硬かった表情を緩めた。「緊張は不思議となかったが、初回のあの場面で、いい真っすぐが投げられた。あれで乗っていけた」。2回には、この日最速となる146キロで二飛と空振り三振に仕留めた。

 スコアボードに「0」を並べながら、修正能力の高さも示した。小雨が降り続く中、序盤は球が高めに浮く場面もあったが「体が横ブレし、球がスライド回転していた。軸をしっかりして投げるようにした」と変化球を低めに決めていった。

 先頭打者を四球で歩かせた後に2球ボールを続けた9回にマウンドで「本塁打を打たれてもオレが取り返すから」とリラックスさせてくれたのが一塁の梁瀬主将だ。3回には先制の右前打を放ってくれた主将の思いに応え、後続を断った。

 1年から活躍した現広島のOBと重ね合わせ「大瀬良2世」との呼び声も高い。その大先輩から上原監督に「頑張るように伝えてください」とメールが届き、転送された。「励みになる」と稲川。20年ぶりの「福六(福岡六大学)」と「九六(九州六大学)」との対決となる次の福岡大戦に大きく弾みを付けた。(手島基)

PR

大学野球 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング