1976年夏に「サッシー旋風」の海星にプロ注目の146キロ右腕 長崎大会組み合わせ決定 高校野球

西日本スポーツ 山崎 清文

 第104回全国高校野球選手権(8月6日開幕予定・甲子園)の長崎大会の組み合わせ抽選会が17日、長崎県大村市内で行われた。51チームが出場して7月7日に開幕。決勝は同27日に長崎市の長崎県営野球場で行われる予定。注目は3年ぶりの出場を目指す海星のプロ注目の最速146キロ右腕、宮原明弥(3年)だ。

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 宮原は「自分が投げて勝ち、チームと一緒に甲子園に行きたい」と闘志を燃やす。夏の前哨戦となるNHK杯は準決勝で諫早農を9回まで無失点に抑え、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。決勝では長崎商を破って優勝。昨秋も長崎大会を制して九州大会に出場しており、夏の大舞台に向けて力を蓄えている。

 球威のある真っすぐに加え、130キロ台前半のカットボール、縦に落ちるスライダー、100キロ台のスローカーブが武器。複数のプロ球団も関心を寄せているという。

 気迫を前面に出して投げるタイプだが、ピンチで熱くなり制球が甘くなるのが課題だ。最近は「少しでも長いイニングを投げて完投を」と、重さ5キロの丸太を抱えてスクワットやジャンプをするなど体幹トレーニングにも取り組んでいる。

 県北部の離島、対馬市で3人兄弟の末っ子として約3000グラムで誕生。生後1歳8カ月に心臓病で大手術を受け、完治したのは中学入学後だった。3学年上の兄、真弥さん(21)の影響で野球をするうちに体格が大きくなり、今では身長181センチに成長。母の千春さん(49)は「ここまで大きく育つなんて思ってもみなかった」と振り返る。

 真弥さんは中学から海星に入り、同高では2019年夏の甲子園でベンチ入り。現在は大阪学院大で野球を続けている。その背中を追うように宮原も中学で島を離れ、長崎市へ移住した。兄からも時折アドバイスを受けているという。

 長崎の離島からの海星エースといえば、壱岐市出身で「怪物」「サッシー」の異名を取り、1976年夏にチームを甲子園4強に導いた酒井圭一さん(元ヤクルト)を思い起こす。「全国の舞台で注目されてプロに行きたい」。自身と家族の夢を乗せて県大会を勝ち抜き、サッシーも活躍した聖地で剛腕を披露する日を待っている。(山崎清文)

 ◆宮原明弥(みやはら・はるや)2005年3月3日生まれ。長崎県対馬市出身。同市の豊玉小1年でソフトボールを始め、長崎市の小島中では野球部(軟式)でプレー。中2で内野手から投手に転向。中3秋には長崎県選抜で全国中学生都道府県対抗野球大会に出場。好きな選手は大谷翔平(エンゼルス)。181センチ、90キロ。右投げ右打ち。

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