【復刻記事】都城高時代の山本、「由伸」の由来は?
9日に開幕する宮崎大会で第3シードの都城のエース山本由伸(3年)に注目が集まる。最速151㌔のプロ注目の本格派右腕がチームを1999年夏以来の17年ぶりの甲子園へ導く。
昨秋、一躍ドラフト上位候補に躍り出た。8月の新人戦で最速151㌔をマークし、決勝の鵬翔戦で無安打無得点試合を達成。秋の県大会でも5回参考ながら完全試合を達成した。
今春の県大会は故障で戦列を離れ、5~6月の県選手権で久々に公式戦で登板。ブランクを感じさせず140㌔台後半の直球を武器にチームの4強入りに貢献した。だが、鵬翔との準決勝は8四死球を出し、1―2で敗退。「調子が良かったり、悪かったりと日によって波がある」と安定した投球が夏への課題だ。
「由伸」という名前は両親から1字ずつもらった。現役時代、左の強打者として鳴らした巨人の高橋由伸監督の名前もあやかった。
初戦はいきなり、夏の甲子園準優勝経験のある延岡学園と対戦。「甲子園のチャンスはあと1回。熱くやっていきたい」。初戦からエンジン全開で剛速球を投げ込んでいく。 (前田泰子)