「作戦ミス」と猛省…1点差に迫った9回の藤本監督の「脳内」をのぞく

西日本スポーツ 小畑 大悟

 ◆オリックス4-3ソフトバンク(21日、京セラドーム)

 ソフトバンクの藤本博史監督(58)が攻守の采配ミスを認めた。3点を奪われて突き放された7回の継投と、1点差まで迫りながらも周東を投入できなかった9回の攻撃だ。オリックスの左腕、宮城対策でスタメン9人のうち7人も右打者を並べた打線も不発。連勝は3で止まり、勝った2位楽天とのゲーム差は0・5に縮まった。

   ◇   ◇

 敗戦の責任を将は一人で背負った。1点差で惜敗。9回にチャンスをつくったが、生かし切れなかった。藤本監督は、深いため息の後、自らの采配ミスを素直に認めた。「みんなよく粘ってくれたけどね…。作戦ミスやね。こっちのね」と選手起用を悔いた。

 2点を追う9回。今宮、グラシアルの連打で無死一、三塁と守護神平野佳を攻め立てた。ここで一走に代走谷川原を起用。俊足の周東がベンチに残っていたが、同点の走者には起用しなかった。「周東がいってたらプレッシャーをかけられていたかな」と振り返った。

 その後もベンチの迷いは続いていたようだ。中村晃の左犠飛で1点差に迫り、なおも1死一塁。代打明石が三振に倒れると、次打者サークルでバットを振っていた周東ではなく、そのまま海野を打席に送った。海野も必死に粘りを見せたが、見逃し三振で決着した。

 指揮官は「海野のところで代打を出すか出さないかも考えたけど。周東を使ったら全員使うことになる。同点、延長になった場合がね。捕手がいなくなってしまうということもある」と厳しい表情を浮かべた。ベンチに残っていたのは周東のみ。海野に代わって代打起用すると、谷川原が捕手に回ることはできたが、控え野手ゼロとなり、けが人が出ると対応できなくなる。

 継投でもタクトはさえなかった。7回無死一、二塁で石川から嘉弥真に交代。宗の犠打で1死二、三塁とされると、吉田正を申告敬遠した。津森にスイッチしたが、杉本に右前適時打を浴びた。藤本監督は「あそこは1点もやりたくなかった。こっちが勝負を懸けたのだから、こちらのミスというか反省点」と認めた。

 そもそも極端な「7人の右」打線が機能しなかった。左腕の宮城に対して、三森、柳田を除いて右打者を並べた。1、4回以外の7イニングで先頭打者が出塁したが、つながりを欠いた。5月27日の広島戦で右の大瀬良に対し、7人の左を並べ、14安打7得点で快勝した“偏重打線”は裏目に出た。

 3連勝でストップ。就任後初めて、自らのミスを繰り返して強調した藤本監督は「反省してまた明日頑張ります」と潔く失敗を認め、次なる戦いを見据えた。(小畑大悟)

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