兄・ヤクルト村上宗隆よ「いつか見ていろ」 兄より長身の弟・慶太内野手が最後の夏

西日本スポーツ 山崎 清文

 第104回全国高校野球選手権(8月6日開幕予定・甲子園)の熊本大会の組み合わせ抽選会が23日、熊本市内であり、出場55チームの対戦相手が決まった。7月9日に開幕し、決勝は25日に熊本市のリブワーク藤崎台球場で行われる予定。注目は、プロ複数球団も関心を寄せる九州学院の大型スラッガー、村上慶太内野手(3年)だ。

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 村上慶は「全力で自分たちのプレーができれば、結果は自然とついてくる」と、甲子園へのラストチャンスに気力十分だ。チームは春の熊本大会と5月のNHK旗で優勝。平井監督も「この夏こそは、との思いがある。部員全員の力で勝ち上がりたい」と頂点への期待を語る。

 190センチ近い体格で、遠くへ飛ばす能力は群を抜く左打者。右足のけがでしばらく実戦から遠ざかっていたが、一塁の守備や走塁について「問題ない」と強調。さらに回復後は「バッティングの調子が戻った」と話す。試合に出られない分、食事と筋トレを重ねた結果「体が大きくなり、打球の飛び方が変わった。ロングティーでもパワーは確実に付いている」と充実ぶりを口にする。

 通算本塁打数は8本、公式戦ではゼロ。注目度に比べて少なく思えるが「相手投手が警戒して勝負を避けるケースが多い」(平井監督)。村上慶も「甘い球を一発で仕留められるかどうかが課題。チャンスで確実に打点を挙げてチームの勝ちに貢献したい」と言う。

 5学年上の兄は同校OBでヤクルトの若き主砲、村上宗隆内野手。昨季はチームを日本一に導き、セ・リーグ史上最年少の21歳で最優秀選手(MVP)に輝いた。顔とパワフルなスイングは兄譲りで、身長は17歳の弟がわずかに上回る。「兄と比べられるのは仕方がない。自分の中でどうプラスに変えていけるか。今のところ成績は不足しているが『いつか見ていろ』という思いがある」と笑みを見せる。

 堂々たる兄の存在は重圧だが、超一流のアスリートを身近な「お手本」とできることはアドバンテージでもある。「兄は一番いい目標であり、最大のライバル。チャンスに強いところは自分も学びたい」と素直に語る。

 兄は1年生時に2015年夏の甲子園に4番一塁で出場し、初戦で敗退。チームはその時以来7年ぶりの聖地を目指す。偉大な兄に追い付き、追い越すために、そして自分の力を証明するために、バットを振り抜く。(山崎清文)

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