【コラム】日本ハム投手陣の球数から浮かび上がる三森の「最高の仕事」

西日本スポーツ

 【コラム:好球筆打】

 幸先よいスタートだ。なんて書き方をすると何事かと思われそうだが、この日の試合前のことだ。藤本監督は球宴までの戦いについて「理想は貯金が2桁以上ある形で後半戦に入ること」と見通しを立てていた。

 そんなこともあって迎えた“初戦”だった。先発千賀の緊急降板はあったものの、打線が5試合ぶりに2桁安打を記録するなど久々につながり、チームの連敗も2で止まった。前カードのオリックス戦では石川、東浜と先発3本柱のうちの2本がともに敗戦投手となっていただけに、非常に大きな勝利ではなかったか。

 これでチームの貯金は指揮官が前半戦のノルマに掲げた2桁の10個にひとまず再到達した。前半戦は残り23試合とまだ先は長いが、その残り試合を勝率5割で乗り切れば最低ラインを割ることもない。「3連戦の頭を取れたというのは明日につながる」。指揮官も“白星発進”を喜んでいた。

 それにしても1番三森が復調気味なのは、チームにとって朗報だ。この日は四球、右前適時打、遊撃内野安打と1打席目から3打席連続出塁。5月6日のロッテ戦以来、今季2度目の1試合2盗塁も決めるなど、リードオフマンとしての働きを十分に果たした。

 打撃内容も申し分なかった。出塁した3打席は相手先発上沢に計24球も投げさせるなど、いやらしさ全開。4打席目は空振り三振に倒れたが、ここでも相手左腕河野にファウルで粘り、11球も投げさせた。この左腕相手というのが、また価値を上げる。結果、日本ハム投手陣が投じた計135球のうち、3割弱の35球を一人で稼いだ。1番打者として最高の仕事だった。

 「今日みたいな形で粘ってくれたら、1番として固定していける」。指揮官が「1番三森」にこだわり続ける理由の一つだろう。三森が完全復調となれば、この日2番に入った周東との1、2番コンビは相手にとってやっかいなはずだ。前半戦はこのまま駆け抜け、2桁貯金をキープしたい。(石田泰隆)

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