王会長と美容師さん…柳田の3年連続2桁弾に二つの「効果」

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ◆ソフトバンク5-1日本ハム(24日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(33)が、3年連続9度目のシーズン2桁本塁打で白星を引き寄せた。初回1死二塁からスライダーをすくい上げた打球は右翼ポール際のスタンドに飛び込んだ。主将の10号先制2ランがチームを勢いづけ、着実に加点。連敗を2で止め、首位楽天が敗れたため首位に再び浮上した。先発の千賀は6回開始前に緊急降板したが、6勝目を手にした。

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 主将の豪快な一振りがソフトバンクを再び首位に押し上げた。10安打5得点の快勝劇に火をつけたのは、柳田のバットだ。初回1死二塁。「力まず、丁寧に」と言い聞かせ、日本ハム上沢の2球目、内角低めのスライダーをすくい上げた。

 「前の打者がチャンスをつくってくれたので、何とかしたいという気持ちだった」。打った瞬間にアーチを確信した打球は右翼ポール際のスタンドへ。3年連続、通算9度目の2桁本塁打となる今季10号先制2ランに「今まで使ってくださった監督、首脳陣のおかげ」と感謝した。

 4試合ぶりの一発には“散髪効果”も後押ししたかもしれない。交流戦明けの試合がない期間にヘアスタイルを一新。伸びていた髪を切ってパーマをかけると、17、18日の楽天戦で2戦連発。「1回切ったら、短くしてーなと思った」と、この日はさらに短くなった姿でグラウンドに登場。前回に続いてアーチをかっ飛ばし、「美容師さんがいいんですかね」と笑った。

 もちろん、リフレッシュが奏功したのは地道な努力があってこそだ。ここまで打率2割5分1厘、10本塁打、37打点。主軸としては物足りない数字が並ぶ。交流戦終盤には王会長から「今までやってきた自分を信じろ」との助言を受け、マンツーマンで指導を受けながらティー打撃やロングティーに励んだ。若手中心のピックアップ練習日だった23日はペイペイドームを訪れ、「完全に休むと体が重くなる」と打撃練習やウエートトレーニングで汗を流した。

 交流戦明けは6戦3発、その全てが先制点。藤本監督も「先制点が一番大事なことだと思うし、柳田が打ってくれたというのがチームに勢いがつく」と最敬礼だ。指揮官は「ヒットを欲しがって体が流れるというところも少しずつだけど改善されているかな」と復調の気配を感じつつ、「一番いい時に比べたらまだまだ。もっともっとやってもらわないといけない」とさらなる活躍に期待した。

 もちろん、柳田自身も満足はない。「チームに迷惑をかけてばかりなので、何とか取り返したいと思ってやっている」。楽天とのマッチレースを抜け出しての首位固めは、ギータなしには語れない。(伊藤瀬里加)

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