千賀以来、大隣以来…育成から〝昇進〟続ける大関の未来

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ◆ソフトバンク3-0日本ハム(25日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクの大関友久投手(24)が、5月7日のロッテ戦に続く自身2度目の完封で今季5勝目を挙げた。同学年の海野との「大海バッテリー」でわずか102球、無四球で日本ハムを散発4安打に封じた。チームの投手のシーズン2完封は2019年の千賀以来で、左腕では15年の大隣以来。17イニング連続無失点で防御率も1・936と1点台に突入し、千賀の2・00を抜き、規定投球回到達者ではチームトップ。育成出身の「左の柱」が存在感を増してきた。

   ◇   ◇

 本拠地ペイペイドームでのお立ち台。今や「先発の柱」の一角に成長した大関が声を弾ませた。「完封は特別な感じがして、すごくうれしい。声援のいただき方や、試合が終わった時の雰囲気は前回よりも特別」。5月7日のロッテ戦以来、自身2度目の完封を素直に喜んだ。

 チームの投手のシーズン2完封は2019年の千賀以来で、左腕では15年の大隣以来。しかも、無四球で球数もわずか102球だった。初完封の際に「前頭3枚目」と評した藤本監督も「今年一のピッチング。関脇ぐらいに上がった」と“昇進”にお墨付きだ。

 1軍では初コンビとなる同学年の海野との「大海バッテリー」。初回は打率リーグトップの松本剛を152キロの直球で3球三振に仕留めるなど8球で発進。締めくくりの9回も松本剛からの好打順を12球で三者凡退に片付けるなど、テンポの良さが際立った。

 この日は1イニングを10球未満で片付けたのが4度もあり、20球以上を要したイニングはなかった。快投を引き出してくれた海野とはお立ち台でも共演。「1軍で初めて先発でバッテリーを組んで、この結果はうれしい。ありがとう」と自慢の美声で感謝した。

 5月までに4勝。一転して6月は前回登板まで3試合連続で勝ち投手の権利を持って降板しながら、白星に恵まれなかった。「ゼロで抑えることはできたけど、流れを自分の投球でつくれなかった。今日はテンポよく、流れをと思って投げた」と振り返った。

 18日の楽天戦では苦手な左打者をスタメンに6人並べた相手を8回1安打無失点に封じ、「インコースをうまく使えた」と自信をつかんだ。この日は両打ちを含めて右打者が8人先発した打線を散発4安打で完封。まだ打者の左右で被打率には差があるが、相手の作戦にも動じなくなってきた。

 藤本監督から“昇進”を認められた3年目左腕は「(番付が)上がったのはうれしい」と笑った。17イニング連続無失点で防御率は1・936と1点台に突入し、規定投球回到達者では2・00の千賀を抜いてチームトップ。「勝ち星は意識しすぎず、いい投球を続けられるように。それで勝ち星がついてきてくれたらうれしい」。パ・リーグの新人王争いでも「番付最上位」にいるのは確かだ。(伊藤瀬里加)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ