プロ2度目のスタメンに待っていたプロテクター姿のお立ち台 ソフトバンク海野「正直悔しさはあったけど」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク3-0日本ハム(25日、ペイペイドーム)

 ルーキーイヤーの2020年以来、プロ2度目のスタメン出場となった3年目の海野が勝利の立役者となった。両チーム無得点の4回1死二、三塁。伊藤の7球目のワンバウンドしそうな外角低めスプリットに食らいついた。ボテボテのゴロを捕球した三塁手がホームに送球したが、今宮が一足早く生還。野選で先制点を挙げた。

 「とにかく三振だけはしないように。ゴロを転がせば何かあると思った」。21日のオリックス戦では1点を追う9回に最後の打者で見逃し三振に倒れたが、平野佳から11球粘る姿勢を藤本監督も高く評価。甲斐に休養を取らせる目的で海野が抜てきされた。

 伊藤には5月13日の試合で零封負けを喫するなど、試合前までの今季3度の対戦で0勝2敗、対戦防御率1・59とチームが苦しめられていた。難敵からの価値ある決勝打は、捕手ならではの観察眼から生まれた。「スライダーもあるし、(体を)開いて打っちゃうと駄目。とにかく開かないようにと意識したからこそ、スプリットも届いたと思う」。1打席目も内角のツーシームに詰まりながら、しぶとく右前に運んだ。

 マスクをかぶっても先発大関を好リードした。唯一といえるピンチだった2回2死三塁で、打席にはルーキーの有薗。「自分が1年目なら、まずは真っすぐを待つ場面」。フォークを3球続けて追い込むと、最後は内角への152キロ直球で空振り三振に仕留めた。

 昨季までの2年間は16試合の出場にとどまった。さらに、3歳年下で強打の4年目渡辺が活躍。「正直悔しさはあったけど、意識しすぎるといいところを見せないと、となる。自分がやるべきことだけを考えてきた」と冷静だった。

 お立ち台ではプロテクターをつけたまま登場し、持ち味の明るいキャラクターを発揮してファンを沸かせた。加えて冷静な分析力と、ボールに食らいつくがむしゃらさも備える。正捕手・甲斐の壁は高いが、いつまでも2番手にとどまるつもりはない。(長浜幸治)

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