北津留中野カップ奪還 開設73周年記念 【久留米】

西日本スポーツ

 久留米競輪のG3開設73周年記念「第28回中野カップレース」(優勝賞金438万円)は最終日の28日、12Rで決勝を行い、北津留翼(37)=福岡・90期・S1=が差しで制した。北津留のG3優勝は、2017年5月の宇都宮記念以来5年ぶり6度目。2着は後位を奪取して追い込んだ郡司浩平、3着は2角過ぎに番手捲りを放った伊藤颯馬。9Rのレイボーカップチャレンジファイナルは、単騎の深瀬泰我が勝利した。4日間の総売上額は約54億6000万円(目標55億円)だった。

ヒーロー

 北津留が8年ぶりに、中野カップを九州に取り戻した。高校時代は自転車競技のスプリントの走り方を、中野浩一氏の映像を見て研究。憧れの選手の名を冠したレースでの優勝に「一番優勝に近い3番手を譲ってくれたおかげ。負けるわけにいかなかった」と、ラインの20代3人に感謝した。

 人気の中心だったが、「やらかしそうな自分がいた。やはりSを失敗した」。前を取る作戦が、いきなり崩れた。だが先頭を志願した阿部が、赤板で猛然と先頭を奪い返した。終2角では伊藤颯が番手捲り。4角手前からその外を追い込むだけのはずだった。だがそこで、郡司が間に割って入ってきたことに初めて気づく。ゴール線では「負けたと思った。ビジョンで確認してホッとしました」と、後輩の働きを無にしなかったことを喜んだ。

 笑顔と、どこまでも低姿勢な優しさが魅力。今節も「自分は弱いですから」、「三流選手なんで」、「“自称競輪選手”です」と謙遜。だが周囲は「全選手の中で一番強いのは脇本雄太じゃない、北津留翼です」(坂本健太郎談)とその底なしパワーを認める。今年の前半戦は同期の坂本亮馬以来となる福岡勢の久留米記念V。そして後半戦に向け、北津留の口から大きな野望が飛び出した。「これで競輪祭の出場権が取れた。園田さんと一緒に、優勝を狙います」。昨年の競輪祭決勝は北津留8着、園田3着。晩秋のホームバンクで、最高の笑顔を見せてくれるはずだ。(野口雅洋)

 【決勝VTR】竹内-岡本、阿部-伊藤颯-北津留-伊藤旭、郡司、渡辺-成田で周回。赤板で阿部が踏み上げて九州4車が出切り、九州、郡司、中部、北日本で打鐘。郡司が鐘3半で伊藤旭の内をすくい4番手に進出。1角で伊藤旭が郡司の横まで追い上げると、それを目がけて竹内や渡辺が捲りを試みるも、2角過ぎに伊藤颯が番手発進。竹内はBSで、渡辺は3半で力尽きる。郡司は4角、伊藤颯と北津留の中を突いて伸ばしたが、わずかに外の北津留に軍配。

 ◆決勝上位の次走 (1)北津留翼(7月2日~佐世保F1)(2)郡司浩平(7月16日~玉野G2)(3)伊藤颯馬(7月4日~防府F1)

深瀬が特班V レインボーC

 9Rのレインボーカップチャレンジファイナルは、単騎で戦った深瀬泰我(29)が勝利した。全員が119期の戦い。「後ろで脚をためた」と勝機を待つうちに、終BS8番手に置かれた。「みんな外に行ったので内に行くしかなかった」。3角からガラ空きの内外線間を進み、最後は先行した上遠野拓馬-窪木一茂の間を突き抜けた。「今までと変わらず、しっかり着を取れるよう頑張る。年齢的にも、早くS級に上がって記念で走りたい」と話した。

 ◆レインボーCで特班 28日の久留米競輪9R「レインボーカップチャレンジファイナル」で1~3着の深瀬泰我(29)=静岡・119期、窪木一茂(33)=福島・119期、上遠野拓馬(28)=宮城・119期は、29日付でA級2班に特別昇班する。

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