「育成のソフトバンク」にまた新星 阪神元監督を大叔父に持つ154キロ右腕がコロナ禍の救世主に

西日本スポーツ

 ソフトバンクの育成2年目の中村亮太投手(24)が支配下選手登録されることが29日、分かった。25日からの5日間で計18人の新型コロナウイルス陽性者が出た1軍がチーム活動を再開するタイミングで昇格する見通し。2021年に育成ドラフト8位で入団し、150キロ超の剛速球を武器に高い奪三振率を誇る右腕。陽性判定を受けた藤井、嘉弥真の抜けたブルペンの“救世主”として期待が高まる。

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 チームの緊急事態で“育成のホークス”からまた一人、新星が羽ばたこうとしている。2年目の中村亮が支配下選手登録を勝ち取った。1軍の活動再開に合わせて、森、笠谷らとともに合流する予定だ。

 中村亮は東農大北海道オホーツクから育成ドラフト8位で入団して2年目。ルーキーイヤーの昨季はウエスタン・リーグで7試合登板にとどまったが、藤本監督は潜在能力を高く評価し、昨秋キャンプでは筑後のファーム本拠地で練習していた中村亮を途中で宮崎に呼び寄せたほどだ。

 オフは、才能を買ってくれた千賀の自主トレに参加。球界を代表するエースから学び、今春キャンプ途中にA組(1軍)に昇格してオープン戦にも登板した。182センチの長身で、打者のタイミングを外すようなフォームから繰り出す直球は、昨秋時点で最速154キロを誇る。

 今季は救援でウエスタン・リーグ27試合に登板して1勝1敗で防御率2・45、33奪三振を記録した。2軍戦ながら奪三振率11・57を誇り、パ・リーグ2位の千賀の9・18を超え、同1位の佐々木朗(ロッテ)の12・67に迫る。シンカーやカーブも駆使するスタイルに、6月中旬には小久保2軍監督も「十分に支配下の力はある。(2軍の中で)一番、安心して見られる」と評価していた。

 ソフトバンクの育成出身投手は千賀と石川がチームを代表する投手に成長。今季は大関が5勝を挙げ、広島から独立リーグを経て育成で入団した藤井も活躍している。育成からのステップアップの成功例は多く、背番号137も後に続く可能性を秘めている。

 救援陣は、チーム最多タイの28試合に登板する藤井、27試合登板の嘉弥真がコロナ陽性判定を受けており、29日には甲斐野の陽性も判明。ブルペンに厚みをもたらす存在の台頭が待たれている。阪神、オリックスの監督を務めた故・中村勝広氏を大叔父に持つなど、球界に縁が深い右腕は、チームにとっての大ピンチをチャンスに変え、鮮烈なデビューを狙う。

 

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