福岡・沖学園の「探究心の男」 はちきれんパワーで通算41発/注目の高校球児

西日本スポーツ

 九州の高校球児情報に精通したアマ野球ウオッチャー「トマスさん」が、丹念な取材でリストアップした好選手を紹介する「特命リポート」―。今回は福岡・沖学園の竹下優英外野手(3年)だ。小柄ながら、探究心で地道に積み上げた技術に裏打ちされたパワーは目を見張る。自らのバットで強豪がそろう福岡大会を勝ち抜き、甲子園をつかみ取る構えだ。

■野手・3年

 甲子園出場を目指し、3日に開幕する福岡大会の逸材の一人が沖学園の竹下優英だ。春、高校野球の練習試合解禁日に予期せぬ形で「発掘」した。飯塚の140キロ超右腕をお目当てに足を運んだ練習試合で対戦相手として輝きを放っていた。

 身長173センチは球児としては小柄だが左中間本塁打を放てば、逆方向への右中間二塁打もかっ飛ばしていた。はちきれんばかりのパワー。ただ力任せではなく、力が全身に伝わるスイング技術で運んでいるように見えたので聞いてみた。

 すると「下半身主導で始動しインパクトの瞬間、上半身と下半身をぶつける(連動させる)ことを意識し、インパクト後は背筋を使って打球を押し込んでいます」とよどみなく答えてくれた。多くの球児に取材をしてきたが、技術面に関して自分の言葉で理路整然と説明できる選手はまれで、印象に残った。

 そのきっかけは高校入学前後、コロナ禍での部活動自粛中だったという。西武の山川穂高のインスタライブを見て、下半身と背筋を使ったバットの出し方を観察。他の活躍している選手との共通点だと気づいた。活動再開とともに、ティーバッティングで体に基礎をすり込み、打撃マシンや打撃投手との練習で実践。飛距離を伸ばしていった。

 高校通算本塁打は41本。決して一発を狙っている感覚ではなく、好きなコースに来たときだけ強く振ることで結果もついてきた。「デカい口をたたけるレベルじゃない」とさらなる高みを目指して筋力をつけ、確実性をさらに上げたい目標も掲げる。鬼塚監督も認める「探究心の男」の夏に注目したい。

 ◆竹下優英(たけした・ゆうえい)2004年10月20日生まれ。福岡県筑紫野市出身。筑紫野市の二日市小4年から「二日市ジュニアーズ」で軟式を始める。天拝中では軟式野球部に所属し、中堅手と一塁手。沖学園では1年の秋季大会から中堅手で8強。173センチ、73キロ。右投げ右打ち。

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