「しんちゃんキャノン」成長の原点はDeNA高城俊人/注目の高校球児

西日本スポーツ

 九州の高校球児情報に精通したアマ野球ウオッチャー「トマスさん」が、丹念な取材でリストアップした好選手を紹介する「特命リポート」-。今回は長崎・創成館の山下真ノ介(2年)だ。プロ級の二塁送球タイムを誇る強肩捕手は送球フォームのこだわりを胸に成長中。愛称は「しんちゃん」。「甲斐キャノン」ならぬ「しんちゃんキャノン」で存在感を示す。

捕手・2年

 「シュッ」。鬼肩の山下が二塁へ送球すると、そんな音が聞こえそうだ。7日に開幕する長崎大会を前に、昨年11月に目の当たりにした光景を思い出した。1年生大会準決勝の大崎戦。山下は2回と7回の2度、二盗を阻止した。

 二塁までの送球タイムを聞くと「手動ですけど1秒84」。謙虚さが伝わる恥ずかしそうな表情で答えてくれた。プロでもトップレベルの強肩で知られる甲斐拓也(ソフトバンク)が1秒7台前半。仲間から人気アニメの主人公になぞらえ「しんちゃん」と呼ばれる「愛されキャラ」の山下の強肩を「しんちゃんキャノン」と命名したい。

 中学時代の硬式野球チーム「福岡粕屋ボーイズ」の先輩でもある高城俊人(DeNA)が技術面の成長を促してくれた。中1の冬に野球教室で「(送球時に)右肩が下がっているので、両肩を地面と平行にし、コントロールよく投げること」と助言を受け、送球の面白さ、探究心に目覚めた。

 地肩の強さに加え、「ショートバウンドになってもいいつもりでボールをたたきつける感覚」「すぐに投球動作に入るように顔の近くで捕球」「投げた後は、重心を前にし、その反動で後ろに重心移動」と送球フォームへのこだわりも強い。

 稙田監督は「足の開き具合や送球ステップなど、まだまだ捕手としての課題も多いが、(うまくなりたい)目的意識も高いのでのみ込みも早い」と評価する。

 好きなプロ選手は甲斐。強肩に憧れていると思いきや、育成からはい上がってきた歩みに魅力を感じている。「しんちゃんキャノン」のさく裂を楽しみにしたい。

 ◆山下真ノ介(やました・しんのすけ)2005年9月23日生まれ。福岡県須恵町出身。須恵三小2年から「須恵スーパーヒーローズ」で軟式野球を始め、そこから捕手一筋。須恵中1年からは硬式野球の「福岡粕屋ボーイズ」に所属。創成館高では1年の5月のNHK杯からベンチ入り。173センチ、75キロ。右投げ右打ち。

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