プロ入り初、青春の地青森で描く「軍師」三森大貴のもくろみ

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ソフトバンクの三森大貴内野手(23)が、“第二の故郷”に恩返しの活躍を誓った。青森山田中・高時代の6年間を5日の楽天戦(弘前)が開催される青森で過ごした。親元を離れてプロ入りへの土台をつくり、入団6年目の今季はリードオフマンを任されるまでになった。思い出の地で行われる2位楽天との直接対決で、チームの首位固めに貢献する。

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 青春時代を過ごした本州最北の地で、三森が成長した姿を披露する。プロ入り初の青森での試合を前に「良い姿、プレーを見せたい。もちろん学校の先生方にもいい姿を見せられるようにしたい」と意気込んだ。

 青森を訪れるのは「1、2年目かのオフに野球教室があったので、それで1回行ったきり」と振り返る。友人らからは「試合を見に行く」などと連絡をもらい、「楽しみにしてくれていると思うので頑張りたい」と一層気合が入っている。

 埼玉県出身だが、強豪校に憧れ、地元から離れた青森山田中に進学した。「あまりにも知らない場所だったので、当たって砕けろ状態で行きました」。中学時代は適性を見るために捕手を務め、内外野の全ポジションを経験。系列の青森山田高に進み、3年時には春の選抜で甲子園の土も踏んだ。ホークスからのドラフト指名につなげ、「すごい成長させてもらったし、その中でここまでできている」と感謝する。

 青森を離れて6年目、凱旋(がいせん)にふさわしい成長ぶりを見せている。今季は開幕から主に1番を任され、66試合で打率2割6分3厘、6本塁打、24打点。一時は調子を落としてスタメン落ちや下位の打順も経験したが、6月19日の楽天戦で1番に復帰すると調子は上向き。1番復帰後は9試合で打率3割8分7厘、5打点。「迷いなく構え遅れしないように、しっかり準備して打席には入れている」とうなずく。

 コロナ陽性となったグラシアルデスパイネの離脱で長打力に欠け、藤本監督が「ピストル打線」と表現するつなぎの野球のキーマンが先頭打者の三森だ。活動再開後の西武戦を2連勝で終え、2番周東、3番牧原大と組んだ快足トリオは相手の脅威となっている。

 2位とのゲーム差が今季最大タイの2・5に開いて臨む楽天との直接対決。「僕自身としてはやることをしっかりやって、チームとしては今いる選手で何とか勝てるように」。すっかりファンにもおなじみとなった愛称は“軍師”。花開いた原点の場所で、首位固めへと先頭で引っ張る。(伊藤瀬里加)

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