歴代最多タイ1955三振 西武・中村剛也の「天賦の才」守った渡辺久信監督の言葉とは

西日本スポーツ

【メモ帳から】

 体の中心を軸に鋭く回転をしながら、強い遠心力を効かせ打球を遠くに飛ばす。本塁打を常に狙い続けてきた中村の巧みな技術が詰まった、本塁打を打つためのスイングを貫いてきた。

 三振とは表裏一体でもあるが、打席に立つことができるのは飛び抜けた実績が伴うからこそ。通算868本塁打のソフトバンクの王球団会長も本塁打打者の「三振」の記録について同様のことを以前述べていた。ただ、若手時代には心が揺れることも多々あった。

 渡辺監督(現ゼネラルマネジャー)就任1年目の2008年。46本塁打で初タイトルも獲得した。だが、前年までは「打てなかったらどうしよう」「三振やエラーをしたら代えられる」と後ろ向きな気持ちもあったという。三振が多く確実性に欠けるとの評価で1軍と2軍を行き来していたから当然だった。

 それでも前年まで2軍を率いていた渡辺監督の「三振しても、たまに本塁打を打ってくれたらいい」。この言葉に救われた。

 中村が誰よりもミートがうまいことを熟知しているからこそ、将来的に小さくまとまってしまうことも危惧したという。「本塁打は誰にでも打てるものじゃない」。天賦の才は守られた。希代の大打者誕生の背景にはこうした側面もあった。(山田孝人)

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