スタメン4試合で3発目の渡辺陸はなぜ藤本監督に「ダメ出し」を食らったのか

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆楽天2-6ソフトバンク(5日、弘前)

 渡辺のバットがまたも大関を救った。4回無死一塁、則本のカットボールをすくい上げた打球は夕焼けの空に高々と上がり、右翼スタンドまで届いた。プロ初スタメンで2打席連続本塁打を放った5月28日の広島戦以来となる3号2ランでリードを6点に広げた。

 6月11日のヤクルト戦以来、約1カ月ぶりとなる先発だった。「自分がマスクをかぶって(チームが)負けるのが一番嫌だった。少し(打球が)上がりすぎたけど、スタンドまでいってくれてよかった」。3回には先頭で右前打を放ち、この回4得点の起点となった。新型コロナの陽性判定を受けて離脱した甲斐に代わり、7月2日に1軍再昇格を果たしたばかりの21歳が猛アピールに成功した。

 「大陸」コンビの相性は抜群だ。今季4度のスタメン出場はすべて大関が先発した試合で、計13打数6安打3本塁打8打点と驚異の数字を誇る。「年齢が近いし2軍でも組んでいた。何が投げたいとか少しは分かる」。3歳年上の大関からは試合後、「おまえが打ってくれて楽になったよ」と声をかけられたという。

 バットでは非凡さを見せつけた一方、守りでは課題も残った。4点リードの7回に登板した森とはサインが合わない場面が見られた。8回の守備からは渡辺に代わり海野がマスクをかぶった。藤本監督は「いい投手から打てたことは自信になると思う」と評価した上で「森が投げた瞬間、大関とは違う(投球の)テンポになった。しんどいかなと。捕手として勉強すればいい」と指摘した。

 課題は本人も十分に理解している。「そこが足りない部分。任されるように、信頼されるようにやらないといけない」。指揮官の「ダメ出し」も1軍基準だからこそ。甲斐を欠く中で24歳の海野と21歳の渡辺がマスクをかぶって3連勝。正捕手不在のチームを若い力が支えている。(長浜幸治)

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