廃部の危機乗り越え 佐賀西女子、23年ぶり出場

22日の初戦に向け、気合を入れる佐賀西の渕上純監督(右端)と渕上真理主将(右から3人目)、北川尊教さん(左端)らメンバー 拡大

22日の初戦に向け、気合を入れる佐賀西の渕上純監督(右端)と渕上真理主将(右から3人目)、北川尊教さん(左端)らメンバー

 長年廃部の危機にあった佐賀西高(佐賀市)柔道部が、金鷲旗高校柔道大会の女子の部に23年ぶりに出場する。部員が1人や2人の時代が続いたが、昨春からの部員勧誘が実り、今年4月までに計8人の部員を確保。1年生の時、部員1人を経験した3年の渕上真理主将(17)は「夢のよう。金鷲旗で稽古の成果を出したい」と意欲を燃やす。

 渕上主将が1年だった2012年6月、3年生男子の先輩が引退して1人に。満足な稽古ができず、卒業した佐賀市の諸富中に出向いた。孤独感で「何度も心が折れそうになった」という。支えてくれたのは中学時代の仲間たちだった。「部活を続けて」「頑張れ」と励まされた。

 転機は昨年4月、男子の新入生北川尊教(たかみち)さん(16)の入部だった。柔道部の勢いを復活させようと北川さんは、男女の区別なく積極的に声を掛け、新たに男女部員2人を確保した。今春も渕上主将と一緒に新入生勧誘に臨んだ。休み時間や放課後に手分けして、1年生8クラスを何度も回った。気持ちが通じたのか、女子4人が加入。女子部員は6人となり、念願の金鷲旗出場がかなった。

 稽古する武道場は空手、剣道両部と共用で一面を使えるのは週2回。10キロの走り込みや空き教室での筋トレを取り入れるなど工夫を重ねている。渕上主将の父親でもある渕上純監督(45)は「8人は今、逆境をはね返す大切さを学んでいる」と見守る。北川さんは「来年は男子も出場したい。それが踏ん張ってくれた渕上先輩への恩返しです」。

=2014/07/22付 西日本新聞朝刊=

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