飯田 プロ初勝利 育成入団投手3人目

6回無失点でプロ初勝利を挙げた飯田 拡大

6回無失点でプロ初勝利を挙げた飯田

プロ初勝利を挙げ、秋山監督(左)と握手する飯田

 おめでとう! 育成出身の飯田優也投手(23)がついにプロ初勝利をつかんだ。6回被安打3の無失点。内川の強力援護と救援陣の無失点リレーもあって同じ左腕で注目ルーキーの楽天・松井裕に投げ勝った。ホークスで育成入団投手の白星は山田、千賀に続き、3人目だ。飯田の快投でチームは今季最長タイの6連勝。貯金は今季最多の20となった。大隣の復帰に続き、秋山ホークスに頼もしい救世主が現れた。

 転んでも何度も起き上がってきた。27個目のアウトを見届けると、飯田が一塁側ベンチから飛び出した。育成契約から始まったプロ野球人生。2年目で初勝利をつかんだ。「ムチャクチャうれしいです」。23歳が初々しい声を響かせた。

 ■5度目の挑戦

 先発は5試合目。この試合まで手にしていたのは二つの黒星だけだった。ただ、ポジティブさは失っていない。「投げさせてもらっている、という感覚。危機感というのはなかった。先輩たちからも、『持ってないな』っていじられていたから」と、常に挑戦の思いで登板していた。

 それも強気の投球にもつなげている。柱は直球とスライダー。2、5回と得点圏に走者を背負ったが、内角を意識させながら、打ち取った。内川の2点二塁打で勝利投手の権利を手にした6回は岡島、ジョーンズを連続三振。同じ左腕で注目のドラ1左腕、松井裕との投げ合いの中、6回97球、無失点で救援陣にバトンを託した。「要所で粘れたことが大きい。内角を攻められたし、ジョーンズは試合を通して攻めきれた」と胸を張った。

 順風の野球人生ではない。神戸弘陵高では目立った成績を残せず、東農大生産学部(現東農大オホーツク)2年秋から3年春にかけて左肩を痛めた。「これもいい機会」と、筋トレで体重を72キロから85キロまで増量。球速も最速140キロから145キロに上げた。

 先輩左腕の奮闘を刺激にした。27日のオリックス戦(ヤフオクドーム)で大隣が422日ぶりに白星を手にした。病と闘いながら復帰した大隣からも多くを学んだ。「勝つために何が大事か、どういうことを考えながら練習しなければいけないか、多くのことを勉強させてもらった」。時には気分転換に西戸崎合宿所でテレビゲームの「みんなのゴルフ」をしながら、話し込んだ。「大隣さんに続きたい」という思いを結果につなげた。

 「良かったね。立ち上がりも2回(のピンチ)も粘って」。秋山監督も賛辞を惜しまない。中6日となる8月6日の西武戦(西武ドーム)には帆足が先発する見込み。飯田はきょう31日にも出場選手登録を外れるが、再び先発機会を手にする可能性は大きい。

 昨季、育成契約で入団。今年5月の支配下入りから7月の初勝利と駆け上がった。「ここまで順調にきている。(1勝2敗で)負け越しているので、勝ち越したい」。今季2度目の6連勝と貯金20を引き寄せた飯田。若き大型左腕が大きな一歩を踏み出した。 (谷光太郎)

=2014/07/31付 西日本スポーツ=

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