ホークス5連勝首位独走3差

6回2死二塁、先制の中前適時打を放つ李大浩 拡大

6回2死二塁、先制の中前適時打を放つ李大浩

 酷暑の大宮で夏男たちのお祭りだ! 韓国の夏をこよなく愛した4番李大浩内野手(32)が、苦手だった日本の夏にもラブコールだ。6回の先制打で均衡を破るなど、8月は打棒がV字回復。飛び散る汗と比例するように、本来の勝負強さも復活した。投の主役、大隣憲司投手(29)も8月は2010年から6連勝。加速するチームも5連勝で、試合がなかった2位オリックスを今季最大の3ゲーム差に引き離した。

 ■気温上昇OK

 夏男を自任する4番の執念が均衡を破った。6回2死二塁。岡本洋の内角ツーシームに詰まりながらも、李大浩の打球は二遊間を抜けた。好投の大隣を援護し、チームに5連勝をもたらす貴重な先制打。屋外球場の大宮に爽快な風が吹いた。

 「大隣が素晴らしい投球をしていたので、1点取れば勝てると思った。センター方向に狙うとか、そんなものじゃない。とにかく打点、ヒットがほしかった」。会心とは言えない一打を、力強い口調で振り返った。

 「韓国では汗をかき、調子が上がるから夏が好きだった」と公言してきた夏も、来日後は逆に苦しんできた。オリックスに在籍した昨年までの2年間、8月に連戦と移動の疲れから体の切れが低下。打率が2割3~5分台にとどまっていた。

 今季で来日3年目。高温多湿の日本の夏にも慣れてきた。以前から「気温が上がれば、状態が上がってくる」と宣言していたが、今季は言葉通りにV字回復。7月の月間打率は2割2分3厘だったが、8月は6試合連続安打で22打数8安打、打率3割6分4厘だ。

 それでも、主砲は「まだ正直言って悪い。自分の満足いく打球が出てこない」と貪欲だ。開幕から全試合4番でスタメン出場。「自分の立場は分かっている。調子が悪くても打たなくてはいけない」と言い切る。

 ■貯金更新「23」

 3日の日本ハム戦から内川が守備に復帰。2人が交互にDHに入るようになり、李大浩の負担も軽減されたこともプラスに働いている。「連戦や移動がきついので、練習量を減らすなど調整方法を考える」と、さらなる浮上を誓った。

 岡本洋は7月に月間防御率0・39を記録した絶好調右腕。ホークス打線も、この日は5回までゼロ行進が続いた。それだけに、少ないチャンスを生かした一打は価値がある。「デホがワンチャンスでな」。秋山監督が短い言葉に賛辞を込めた。

 東北、北海道、埼玉と続いた「死の9試合」を5連勝で終え、7勝2敗と勝ち越した。今季最多を更新し続ける貯金も「23」に増やし、今季は32勝10敗1分け、勝率7割6分2厘の本拠地ヤフオクドームに帰ってくる。

 「まだ自分の仕事はできていない。これからは4番として役割を果たしたい」。試合のなかった2位オリックスとの差は今季最大の3ゲームに拡大。好調打線を韓流主砲が加速させ、このままライバルたちをぶっちぎる。 (末継智章)

=2014/08/08付 西日本スポーツ=

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