鹿屋中央サヨナラ劇だ 大応援団、歓喜の嵐

延長12回の熱戦を制した瞬間、喜びを爆発させた鹿屋中央の応援団 拡大

延長12回の熱戦を制した瞬間、喜びを爆発させた鹿屋中央の応援団

初戦に勝ち、笑顔で応戦席に駆けだす鹿屋中央の選手たち=甲子園球場

 第96回全国高校野球選手権大会で13日、鹿児島県代表の鹿屋中央は和歌山県代表の市和歌山と対戦し、今大会初の延長戦を2-1で制した。大隅半島から夏初出場の鹿屋中央ナイン。「歴史的初勝利」に、地元から駆けつけた大応援団は喜びを爆発させた。

 応援団は胸に「鹿屋中央」と書かれた青いシャツを着てアルプス席を埋め尽くした。約600人の生徒たちは12日午後6時すぎ、バスで出発し、約14時間かけて球場に着いた。前田均校長(58)は「大隅半島初なので期待が大きいが、一生懸命プレーしてくれれば」と選手たちにエール。

 初回に早速、満塁のチャンス。あと一本が出なかったが、野球部員で応援団長の増子輝海さん(17)は「守備からリズムをつくるのが自分たちの野球。応援でナインを後押しします」とメガホンを振った。

 互いに無得点のまま迎えた四回、市和歌山に先制点を許した。エースで主将の七島拓哉投手(3年)の父、豊さん(47)は「持ち前の辛抱強さでこらえろ。みんなが絶対打ってくれる」とマウンドを見つめた。

 市和歌山の堅い守備にチャンスをつかめなかったが、悪い流れを断ち切ったのは八回。徳重仁(じん)選手(3年)の中前適時打で同点に追いつくと、「よっしゃー」「よくやった」と大歓声が上がった。徳重選手の父、新一さん(46)は「期待に応えてくれた。このまま悔いがないプレーを」と笑顔を見せた。

 互いに譲らず、1-1で延長戦に突入。野球部1年の西優夢(まさむ)君(16)は「先輩たちはタイヤを押したり、重りを付けて走ったりと鍛えてきた。絶対大丈夫です」と自信たっぷり。延長十二回、米沢佑弥投手(3年)の内野に飛んだゴロで三走の大田豪選手(3年)が生還すると、跳び上がったり、ハイタッチしたりと、スタンド全体が揺れた。鹿屋市出身で、都内からバイクで駆けつけた会社員新久保忍さん(65)は「故郷から悲願の甲子園。初勝利の日を待ち望んでいた。最高!」と、周囲と喜びを分かち合った。

=2014/08/14付 西日本新聞朝刊=

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