城北応援、雨ニモマケズ アルプスの4000人、逆転後押し

雨にぬれながら声援を送る城北の生徒たち=16日、甲子園球場 拡大

雨にぬれながら声援を送る城北の生徒たち=16日、甲子園球場

 夏の甲子園で16日、九州勢最後の登場となった城北(熊本)は東海大望洋(千葉)に5-3で逆転勝ちし、初戦突破した。断続的に強い雨が降り、今大会初めて試合途中で中断。それでもアルプス席の応援団はぬかるみのグラウンドでプレーしたナインと同様、集中力を切らさず、びしょぬれになりながら声援を送った。「力をもらった」とナインたち。応援団と一体となって雨中の激戦を制した。

 23台のバスに分乗して夜通しで駆けつけた地元組を含め、総勢4千人が陣取ったアルプス席。約40人の吹奏楽部のメンバーは楽器に雨よけのビニールをかけて演奏した。ビニールは、同部顧問の川上英一教諭(42)が出発前、雨に備えて各楽器の大きさや形に合わせて家庭用ごみ袋を切り貼りした。「雨の屋外演奏は異例ですが、選手に力を与えるためにも演奏を続けます」

 二回の攻撃直前に雷鳴が響き、試合は18分間中断した。この間、関西熊本県人会会長の牛島一成さん(74)=堺市=は持参したレインコートを着ずにグラウンドを見つめ続けた。「ナインは泥だらけになって戦っている。私も雨と戦う」

 リードされていた城北は八回に3点を挙げて逆転。甲子園に19年ぶりの校歌を響かせると、びしょぬれの応援団も一緒に歌った。逆転打を放った辻上明将二塁手(3年)は泥で真っ黒のユニホームを着たまま「声援に励まされた。アルプス席と一緒につかみ取った勝利です」と胸を張った。

=2014/08/17付 西日本新聞朝刊=

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