武田で再び独走 鬼門突破!連敗阻止!!

7回無失点で2勝目を挙げた武田 拡大

7回無失点で2勝目を挙げた武田

 ホークスが再びVロードに乗った。大阪「夏の陣」第3ラウンドで先発の武田翔太投手(21)が猛牛打線に対し7回7K無失点の快投。虎の子の1点を守り抜いて連敗を「2」でストップ。前日まで今季7戦全敗だった京セラドームで初勝利。同一カード3連敗を防ぎ、2位オリックスとのゲーム差を3に広げた。きょう18日の西武戦は京セラドーム大阪で初めて「鷹の祭典」が開催される。鬼門でつかんだ大きな白星。今度はホームとして連勝街道の足掛かりにする。

 ■要所でピシャリ

 鬼門で苦しんでいたチームを救った。今季2度目の先発の武田が連勝で勢いに乗るオリックスを手玉に取った。7回を投げ被安打5、7奪三振、無失点。「土壇場の集中力を見せられましたね」。チームは京セラドームで今季開幕から7連敗を喫していたが、ふてぶてしいスマイルで背番号30が勢いに乗る猛牛を黙らせた。

 序盤から走者は背負うものの要所を締め、スコアボードに0を並べ続けた。最大のピンチは7回。川端の二塁打などで無死一、三塁とされ、前夜、決勝打を放っている鉄平が代打で登場。「あの球が一番打たれる確率が低いと思った」。武田が選んだ配球は大胆にも、4球連続の縦スライダー。読み通り、鉄平は空振り三振に仕留めた。

 その後のピンチも断ち切った。2死満塁とした後、迎えたパ・リーグの打率首位の糸井。「ここを抑えきったら試合に勝てる」。気迫で投げた決め球はやはりスライダー。引っかけさせ投ゴロに仕留めた。「僕の血の気、引いてたでしょ」と苦笑いの21歳に、秋山監督も「へばってたけど粘ったね」と賛辞を贈った。

 新人ながら8勝(1敗)をマークした2012年。7月から先発ローテーションに加わり、7~8月は無傷の4勝を挙げた。今季は右肩の違和感で出遅れていたが、6日の西武戦(西武ドーム)で初勝利。2勝目を挙げたこの日はプロ入り最多の127球を投げた。「投げても大丈夫。ローテで回れるトレーニングをしてきましたから」。ルーキー時代をほうふつさせ、正念場の夏に頼もしく映った。

 ■京セラ負けなし

 京セラドームはタカにとって大の苦手にしているが、実は右腕にとって相性、印象はその逆だった。「理由はうまく言えないんですけどね。京セラは好きなんですよ。雰囲気がいいのかな」。摂津、中田のローテーションの軸2人を先発に立てた初戦、2戦目は連敗。しかも打球を受けて負傷退場した摂津は出場登録を抹消された。エースの離脱、3連敗すれば、ゲーム差わずか1…。

 だが、ちらつく不安や重圧も蹴散らした。「自分の投球ができたら大丈夫っしょ。抑えられますよ」。上から目線での宣言通りの白星。これで京セラでは5戦に投げ無傷の4連勝となった。

 大事な試合を制し、逆にゲーム差を3とした。郭泰源投手コーチは武田の今後について「本人の体と相談しながら」としながらも中6日で先発させる可能性も示唆した。遅れてやってきた男が、シーズン終盤、フル稼働し、おいしいところを持って行く。 (永松幸治)

=2014/08/18付 西日本スポーツ=