天王山連勝3.5差 森福&森「一人一殺」7日にもM14

首位攻防戦に勝ち越し、ハイタッチでナインを迎える秋山監督(中央) 拡大

首位攻防戦に勝ち越し、ハイタッチでナインを迎える秋山監督(中央)

 決戦連勝で3・5ゲーム差-。首位攻防3戦目、先発武田の後を受けた救援陣がピンチをしのぎ、最後は守護神サファテが締める無失点リレーでオリックスとの直接対決を制した。吉村が連夜のV打を放ち、内川が15号ソロをマーク。役者がそろって活躍し、オリックスとの直接対決を2勝1分けだ。勝ち越しは6カードぶり。早ければ、7日にもマジック14が点灯する。3年ぶりのリーグ制覇へ。秋山ホークスのラストスパートが始まった。

 地力の差を見せつけた。1・5ゲーム差で迎えた2位オリックスとの首位攻防3連戦。相手はともにリーグ最多の12勝を挙げるエース金子、西の2人を中5日と登板間隔を詰めてこの決戦に懸けたが、結果は2勝1分けと返り討ち。一気に3・5ゲーム差まで引き離すことに成功した。「上出来だよ。この三つに関してはな」。秋山監督の口調はいつも通り、淡々としていたが、そこには指揮官の期待に応えた男たちの働きがあった。

 2-0で迎えた7回。先発武田が1死二、三塁のピンチを迎えると、ベンチは自慢の救援陣にすべてを託した。1番平野恵に対し、まずは森福を投入。今季、対左打者の対戦打率が1割8分8厘(85打数16安打)と抑え込む左腕は、わずかなコントロールミスが命取りとなる場面でも落ち着き払っていた。

 初球は相手の反応を見るように、外角へボール一個分外したスライダーで1ボール。2球目も同じスライダーだったが、今度はベースの右端をなめるようにストライクを奪った。その後も全球外角勝負を挑み、最後も外角スライダーで見逃し三振に切って取った。「こういう状況で投げさせてもらいたかった。感謝しています」。気持ちが入っていたのだろう。マウンド上では自然とガッツポーズをつくった。

 ■8度目零封勝ち

 続く右打者の安達に対し、今度はルーキー右腕を投入。1球ごとに雄たけびを上げながら打者に向かっていく森は持ち前の強心臓で、一ゴロに仕留めてピンチを脱した。「いつでも行く準備はできてた。気持ちも入っていた。低めを意識したので、内野ゴロが取れた」。これで今季21ホールドポイント。序盤は候補にもすら挙がらなかった新人王へ、着実に実績を積み上げている。

 後半戦に入って初となる「一人一殺」継投。相手に傾き掛けた試合の流れを食い止めると、8回は五十嵐、9回はサファテが2点のリードを守り切り、チーム今季8度目の零封勝ちにつなげた。「勝負を懸けるところは懸けていかんとな。森福、森がちゃんと仕事をしてくれた」。勝敗の分かれ目で最高な形で任務を遂行した両腕を、秋山監督はたたえた。

 これで残りは21試合。オリックスの勝敗にもよるが、早ければ7日にもマジック14が点灯する。「いい勝ち方だった。でも、まだ(全てが)終わったわけじゃない。直接対決も4試合ある。また明日から一戦一戦、戦わんとな」。気持ちを緩めることなく3年ぶりの頂点へ歩みを進める。

=2014/09/05付 西日本スポーツ=