秋山監督Vタクト 4.5差あすにもM8

6回途中、中田の降板を告げに向かう秋山監督 拡大

6回途中、中田の降板を告げに向かう秋山監督

 初戦、取った! 秋山ホークスが歓喜に一歩前進だ。3年ぶりリーグ制覇に向けた最後のヤマ場となる9連戦の初戦を白星で飾った。秋山監督は、先発中田を1点リードの6回1死二塁で岩崎にスイッチ。ここを無失点でしのぐと、鉄壁の救援陣を次々と投入して接戦を制した。予告通りの「今でしょ!」采配だ。オリックスが敗れ、ゲーム差は再び4・5に広がった。最短で15日にマジック8の点灯だ。

 ■中2日空いている

 下位チーム相手の取りこぼしは許されない。9回。守護神サファテは1死三塁までピンチを広げたが、後続2人をきっちり料理。ヒヤヒヤの1点差勝利に、戦況を見守った秋山監督も安堵(あんど)の表情でナインとハイタッチを交わした。「1点勝負になりそうな気がしたからな」。優勝が懸かる今季最後の9連戦。大事な初戦で指揮官が見せたのは、勝利に対する執念だった。

 6回。先発中田が四球と犠打で1死二塁のピンチを背負った。リードは1点。この回を乗り切れば、7回以降は森、五十嵐、サファテと絶大な信頼を寄せる「勝利の方程式」を投入できる。あとアウト二つ。ここでベンチが動いた。5回以外は毎回走者を背負う不安定な投球だったとはいえ、ここまで85球だった中田に代え、岩崎を投入。これがズバリはまった。

 まずは勝負強い今江に3ボール1ストライクと不利なカウントにしながら、5球目の外角スライダーを引っ掛けさせて遊ゴロ。続くクルーズにもボールが2球先行しながら得意のスライダーで平行カウントまで持っていき、最後はフォークボールで空を切らせた。「抑えるしかないと。目の前の打者に集中して投げられた」。傾きかけた流れを、背番号21は完全救援で食い止めた。

 「中田も粘りの投球をしてたけど(6回は)勝負どころかなと。勝てる試合を勝っていかないといかん。その積み重ね。(中継ぎ陣は)連投とかもあるけど、岩崎は中2日空いてたしな」

 ■7回以降“方程式”

 痛快なまでに決まった采配も、秋山監督にとっては“想定内”だったのだろう。さも当然のごとく振り返った。そこには選手に対する信頼の厚さが垣間見える。9連戦の初戦にもかかわらず、7回以降は、出し惜しみすることなくつぎ込んだ「勝利の方程式」で逃げ切った。

 この9連戦前日の12日、秋山監督は3年ぶりの頂点を目指すチームにラストスパートの号令を出していた。「いつ頑張るの? まさに今でしょ!」。昨年の新語・流行語大賞年間大賞に輝いたフレーズを、この日は迷いのない継投で自ら実践。この日、敗れたオリックスとの差も今季最大タイの4・5ゲームに広げた。優勝マジックは最短で15日に「8」が点灯。目指すべき終着点へ、秋山ホークスが確実に歩を進める。 (石田泰隆)

=2014/09/14付 西日本スポーツ=

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