柳田 3割30盗塁 2回に二盗 4回“リーチ一発”

4回1死一塁、打者吉村のとき、二盗を決めた一走・柳田(左) 拡大

4回1死一塁、打者吉村のとき、二盗を決めた一走・柳田(左)

 軽妙にステップを踏み、ロッカールームをあとにした。「勝ったから、何でもいいッス」。柳田がとびっきりの笑顔を見せながら、少しだけ余韻に浸った。25歳が敵地で見せた自慢の「足」から、天王山での快勝劇は幕は開けた。

 2回2死。松田のけん制死で走者がいなくなった直後、先発西の外角直球を左翼線へ巧みにはじき返して出塁した。続く吉村へのカウント1ボール2ストライクからの4球目、狙い澄ましたように二盗を決めて好機を広げ、先制打を呼び込んだ。「点に結び付いたのがうれしい」。興奮気味に振り返った。

 これが今季29個目の盗塁。「ノルマ」にリーチをかけると、ここでも速攻をかけた。4回1死、今度は西の内角スライダーをフルスイングで引っ張り、一塁手のT-岡田のミットをはじく内野安打。続く吉村の打席で再び二塁を陥れ、4年目で初の30盗塁に到達した。

 ■10戦ぶりマルチ

 「(30盗塁は)目標にしていたのでうれしい」。前日15日まで2試合連続無安打で、10試合続いていた5番スタメンから6番に降格した。そこでいきなり10試合ぶりのマルチ安打。打率をリーグ3位の3割1分3厘4毛に上げた。このまま3割をキープしてシーズンを終えれば、チームでは2011年の本多以来の「3割30盗塁」達成となる。過去に2度、「3割30盗塁」をクリアし、1月の自主トレで師事したオリックス糸井の目の前で成長の跡を示した。

 気掛かりなのは、目標の30本塁打に前進していないことだ。7月29日の楽天戦(郡山)で放った13号を最後にアーチを放っていない。「ホームランは打っていないけど、自分ができるのは打って守って走ること。シンプルだけど、それしかない」。走攻守。自分の能力をフル稼働させてチームを前進させる。 (谷光太郎)

=2014/09/17付 西日本スポーツ=

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