Mつかなかったけど… 25日にも福岡V スタン11勝 足踏み止めた

笑顔でナインを迎える秋山監督(左)とスタンリッジ 拡大

笑顔でナインを迎える秋山監督(左)とスタンリッジ

 ■あすから本拠地で楽天4連戦
 
 さあ、福岡で決めるバイ! 足踏みしまくっていたホークスが、ようやくゴールへ向かって歩きだした。ジェイソン・スタンリッジ投手(35)が自己最多タイに並ぶ11勝目。8月12日以来の白星で、今季ワーストだったチームの連敗を4で止めた。オリックスも勝ったためマジック点灯はまたもお預けとなったが、最短Vは25日、ヤフオクドームでの楽天戦だ。ここまで来たらマジックの数字なんて関係ない? 本拠地胴上げを目指して最後の総仕上げだ。

 ■7回途中1失点

 急降下するチームを激流から救い上げたのは、身長191センチの頼もしい大男だ。前日まで今季初の4連敗。西武ドームの右翼席を赤く染めたタカ党のいら立ちはピークに達していた。「いつも通りの投球でチームが勝つチャンスをつくり、長いイニングを投げることだけを考えた」。インタビューの声が敵地に響き渡ると、スタンリッジに大歓声が降り注いだ。

 オリックスの足音を気にすることなく、自分の投球に集中した。「プレッシャーを感じる理由はないよ。普段から、野球を楽しんでやっているからね」。8月12日に10勝目を挙げて以降は5戦3敗。直球が走っていないことが原因だった。18日はブルペンで多めの投げ込み。「低めに力強い真っすぐが投げられた」と手応えを得て、40日ぶりの白星をつかんだ。

 実はこの「低めへの力強い真っすぐ」こそ、前日20日に繰り返し解禁を予告していた“新球”の正体だった。「あれはジョーク。でも試合前、細川に真っすぐを多めに投げると話していたんだ。今日で、感覚を取り戻せた」。今季最多の9奪三振。3個の見逃し三振はいずれも力強い直球で奪った。失点は3点リードの7回2死からメヒアに許した33号ソロだけに抑え、役割を果たした。

 ■今季最多の9K

 「自分のパフォーマンスを出せれば勝てると信じている」。そう言い切るだけの準備はしてきた。6年ぶりにホークスに復帰した今春キャンプでは、首脳陣に「他の選手と同じ練習量を課してほしい」と直訴。ベテランや助っ人の特権を求めることもなく、若手選手と同等の走り込みをこなした。11月で36歳。謙虚に流した日々の汗が、阪神時代の2010年に並ぶ自己最多の11勝目につながった。

 秋山監督も手放しで喜んだ。「ナイスピッチング。いいんじゃないですか」。13日からの9連戦は3勝6敗ながら、最後は投打がガッチリかみ合った本来の形で締めくくった。優勝マジック点灯は5日連続でお預けとなったが、確実に「Xデー」は近づいている。23日からは今季勝率7割超のヤフオクドームで楽天と4連戦。息を吹き返したホークスが、Vロードの総仕上げに入る。 (谷光太郎)

=2014/09/22付 西日本スポーツ=

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