秋山ホークス 屈辱本拠地6連敗

4回1死満塁、岩崎に右前適時打を浴び、降板する中田(右) 拡大

4回1死満塁、岩崎に右前適時打を浴び、降板する中田(右)

 屈辱が極まった。あれほど心地よかった“わが家”で秋山ホークスが惨敗を喫した。先発の中田賢一投手(32)が2点リードの4回に大乱調。前夜のリプレーのように押し出し四球などで失点を重ね、悪夢の逆転負けだ。楽天相手に4連戦4連敗。首位陥落こそ免れたものの、2位オリックスのマジックは一つ減って6となった。勝率が高かったはずのヤフオクドームで6連敗となり、スタンドからはため息とともに厳しいヤジも降り注いだ。

 複雑な心境だっただろう。今季最後の対決となった楽天相手に4戦全敗。試合後、秋山監督は今季限りで退任する敵将の星野監督へチームを代表して花束を渡したが、必死につくった笑顔はどこか引きつっていた。スタンドからは「秋山、お前が辞めろ」「秋山、監督交代だ」と辛辣(しんらつ)なヤジが飛ぶ。本人の耳に届いたかは不明だが、それほどファンもストレスをため込むような負け方だった。

 2点リードの4回。試合が暗転した。きっかけは記憶に鮮明な「四球」だった。この回先頭の藤田に対し、先発の中田がこの日2個目の四球で出塁を許した。続く岡島は投ゴロに仕留めたが、ジョーンズ、嶋の連打で1点差に迫られた。

 スタンリッジと並び、チームトップの11勝を挙げる中田にしてみれば、こういうシチュエーションは何度もあった。そのピンチを乗り越えてきたからこそ、自身7年ぶり2度目のシーズン2桁勝利を達成できた。だが、これが残り3試合で優勝を目指すチームの重圧か。一切、立ち直ることができなかった。

 ■ファンからヤジ

 続く枡田を歩かせて1死満塁とピンチを広げると、さらに松井稼にも押し出し四球を与えてあっさり同点とされた。前夜(25日)は7回に登板した五十嵐が四つの押し出し四球を献上。チームは自滅で痛恨の逆転負けを喫し、2位オリックスに優勝マジックを灯されたばかり。中田が松井稼に対してフルカウントとしたところでは右腕を鼓舞するような拍手が降り注いだが、最悪の事態を防げず、8番岩崎にも勝ち越し右前打を打たれ、ベンチから“タオル”が投入された。

 「チームに申し訳ない。(1点差に迫られた後は)自分の中では切り替えていたつもりだけど、結果的には…。(自分の気持ちを言葉で)言うのは難しいですね」

 4回途中6失点で今季7敗目を喫した中田は、消え入りそうな声で自身の登板を振り返った。開幕からローテーションを守り続けてきた功労者ではあるが、秋山監督は厳しい言葉を並べた。

 「四球が(失点に)絡む。四球が多いね。きのう、きょうと。(投手は)もう少し攻めないと。気持ちの部分で大事に行っているのか、逃げているのか。いい球を投げているのに、何となく逃げているように見えちゃう」

 福岡移転の1989年以降、本拠地でのシーズン同一カード4連敗は初の屈辱だ。残り2試合。飛び方を忘れたタカは優勝というゴールに到着できるのだろうか…。 (石田泰隆)

=2014/09/27付 西日本スポーツ=

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