HKT48 “全国統一”へ まだまだ進化 全国ツアー金沢市でスタート

「線路は続くよ、どこまでも」で、列車のように隊列を作って歌うHKT48 拡大

「線路は続くよ、どこまでも」で、列車のように隊列を作って歌うHKT48

 進化は続くよ、どこまでも-。HKT48の全国コンサートツアー~全国統一終わっとらんけん~が21日、金沢市の本多の森ホールからスタートした。今年初めの九州7県ツアー、東名阪を巡ったアリーナツアーの流れをくむ「3度目の旅」。初日で見せた28曲のパフォーマンス、1800人を熱狂させた2時間半は、これまでにつくりあげた「HKTらしさ」に磨きをかけ、さらなる高みへ上ろうとする試みにあふれていた。 (古川泰裕)

 ●ジャンルは不問

 「石川県に向けて、出発進行!」

 汽笛が鳴り、緞帳(どんちょう)が上がる。指原莉乃の威勢のいい声が響き、全国制覇の旅が始まった。

 初っぱなから「まさか」の演出でファンの度肝を抜くのは、今やHKT48の十八番。だが、そんな「予想」を軽々と超えてくるのもHKTだ。

 今回の1曲目は、なんと「線路は続くよ、どこまでも」。疾走感あふれるHKTバージョンにアレンジされたアメリカ民謡を歌いながら、26人がステージを駆け回る。もはや音楽のジャンルにもこだわらない、エンターテイナーとしての彼女たちの姿があった。

 いきなり最高潮に達した盛り上がりの中、あいさつ代わりに「会いたかった」「HKT48」と続く。曲中にゴンドラに乗って、ファンの目の前まで行く演出も健在。HKTのライブの特長を、わずか5曲のうちに見せつけた。

 ●初北陸は大盛況

 北陸初上陸となった石川公演。当初、初めての土地ということもあり不安も感じていたメンバーもいたというが、始まってみれば、1800席の会場は満員。声援はいつにもまして熱く、大きく、「最初から最後まですごい熱気で、あっという間だった」と兒玉遥が振り返るほどだった。

 トークコーナーで、指原が「地元の人は手挙げて」と呼びかけた際には、会場のおよそ4分の1が挙手。中には、若い女性や家族連れの姿も。彼女たちの人気はいつの間にか、九州から遠く離れた北陸でも浸透している。

 老若男女を問わず全国で猛威をふるいつつある“HKT48旋風”。冒頭5曲で観客の心をわしづかみにしたステージは、さらに威力をましていった。

 ●個性を生かして

 序盤のユニットパートは、成長著しいメンバーが、個性を存分に生かす構成だった。

 「愛しきナターシャ」では4thシングルでセンターに返り咲いた兒玉遥らが“かっこよさ”を、「抱きしめられたら」では指原と多田愛佳、今年二十歳を迎えた坂口理子の“年長3人組”が“大人の色気”をたっぷり披露。宮脇咲良と松岡菜摘は「Bird」で表現を競い合い、続く「Glory days」では田島芽瑠がエースの存在感を示した。

 バリバリのアイドルソング「ウィンブルドンに連れて行って」では、朝長美桜と本村碧唯が、持ち前の“愛されオーラ”でファンを魅了した。

 少女たちが新たな一面を見せたのは、コンサートも終盤にさしかかるころ。

 激しいダンスが特長のSKE48のナンバーの中でも、最高レベルの難度を誇るという「Escape」。SKE兼任の木本花音が、本家の意地とばかりに激しく大きな動きで強烈な印象を残すと、勢いもそのままにダンスパートへ突入した。

 メンバーが入れ代わり立ち代わり登場し、陣形を変えながら激しく踊る。「妹キャラ」の碧唯が見せる圧巻のソロダンス、メンバーの動きに合わせてスクリーンの映像が動く演出…。「かわいい」「元気」なだけではない、これまでHKTが見せてきたものとはひと味違う「魅せるパフォーマンス」に、客席からも驚きと称賛が入り交じった歓声が飛んだ。

 ●幅を広げる挑戦

 「ファンと一体となって楽しむ」ことは変えずに、また新たな「楽しみ方」を手に入れようと動きだしたHKT48。松岡が「ソロで踊るのもスキルがいるけど、みんなで踊るところの方が合わせるのが難しいから、そこが課題」と話すように、改善の余地はあるが、それは伸びしろがあるということだ。

 残りは10会場(27日現在)。「県を回るたびにスキルアップして、もっと良いものをつくりあげていきたい」。穴井千尋が語る成長への意欲がさらなるファンの支持を呼び、旅路をいっそう実りあるものにしていくだろう。

 初日公演後のステージ裏。兒玉が、汗だくのまま顔をほころばせた。

 「今回も新しいことにどんどん挑戦しているので、こんな魅力もあるんだって知ってもらって、HKTの幅を広げていけるようなツアーになればいいな」

 新センターの笑顔の向こうに、ひと回りもふた回りも大きくなり、“全国統一”したHKTの未来が見えた。

 ●「控えめIloveyou!」も披露 「ブルーベリーパイ」も初登場

 ライブでは、24日に発売された4thシングル「控えめI love you!」も披露した。テレビの音楽番組やHKT48劇場での公演で数回披露しただけだったが、ファンのコール&レスポンスはすでに完璧と言っていいほど。松岡菜摘は「(ファンの)対応力がすごすぎる」と感心しきりで、同シングルでセンターを務める兒玉遥も「かわいらしい王道アイドルソングですけど、ライブでもすごく盛り上がる曲なんだなって思った」と、新たな発見を喜んでいた。

 また、ライブ中盤には同シングル劇場版収録の新ユニット「ブルーベリーパイ」が初パフォーマンスを披露。センターに抜てきされた3期生の注目株・荒巻美咲に大きな声援が集まっていた。

=2014/09/27付 西日本スポーツ=

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